Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ30)

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126、ブーゲンビリアページ30

都内某所‥‥、

今日はある人と待ち合わせをしていた。

「すみません、遅くなりました」

「あ、いえ、大丈夫ですよ」

この人は世界をまたにかける、かの有名な

ファッションデザイナーのMr.潤さん。

そんな人に私は‥‥、

「では早速、いくつか質問させて頂きますね？」

ウェディングドレスのデザインをお願いしていた。

もちろん、彼の一存で。

「は、はい‥‥」

「ご自身を花に例えるとしたら‥‥、どんなイメージですか？」

え？‥‥‥花？

いきなりそんな質問なの？

「いや、それはちょっと‥‥」

いくら何でも無理があるような‥‥。

「何でも良いんですよ？頭に浮かんだものでも何でも」

そんな事言われてもねぇ‥‥、

全然思い付かない

「ちなみに旦那さまは‥‥、ブーゲンビリア。と仰っていました」

ぶっ‥‥、ぶーげんびりあ？

何それ？

全然聞いた事ない。

「ブーゲンビリアの花言葉は‥‥、」

「花言葉？‥‥」

何々？何なの？

「あなたは魅力に満ちている‥‥」

え‥‥、

「です。または、あなたしか見えない‥‥。と言います」

Mr.潤さんは淡々と言葉を並べているけれど

言われた私の方は‥‥、

ドクンドクン胸が高鳴っていた‥‥。