ヒロイン不在の乙女ゲーム【2】

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wtri 「凄く似合ってて良いと思う、ます！！」


『渡会さん、貴方が先輩らしいですよ。』








先程から渡会さんが私をみるたびに、ピンク髪の未来が読める少女になってしまう。


それにしても急。急すぎる。

渡会さんにバイトに誘われ、私は何をとち狂ったのか『楽しそうだからええで。』的なこと言ってしまった。
一応形だけの面接をしたのだが、店長さんが私の顔を見るなり合格判定。

やはり世の中顔なんだなという残念ところを目の当たりにしてしまった瞬間だった。







『私が言うのもあれだけど、渡会さんは敬語外した方がいいと思います。先輩の威厳とかそう言う感じのあれです。』
　



wtri「ゔっ……そうだよな、がんばる…！！」




『目を見て話すことは…………出来なさそうっすね。』






必要に目を合わせようとすると思いっきり顔を明日の方向に向けるので、無理なんだろうなぁと確信する。





『まあまあまあ働きましょや。縦社会を教えてください』


wtri「あ、うん！！」












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