星屑ノ記憶。【空条承太郎】 (ページ16)

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No.13 ページ16

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ふと目を開ける。

どうやらAはあの後、少し寝てしまったみたいだった。

『……。』

外に目を向けると、いつの間にか雨は止んでおり
空は綺麗な茜色だ。

西日の眩しさに目を細める。

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「そんな体制で寝てると身体痛めるぜ、優等生。」

『…！』

ふと真横から声が聞こえた。

自分以外に誰も居ないと思っていたAは驚きつつ
顔だけ右に向ける。

隣の席には承太郎が座っていた。

ポケットに手を突っ込み、背もたれにだらりと寄り掛かっている。

『…承太…郎…。』

何故か隣に居ることに驚き、ついつい名前を呟いてしまう。

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身体をゆっくり起こすと承太郎に言われた通り、机に突っ伏した状態で寝てしまった為、少し痛みがあった。

思わず顔を顰める。

『…いたた…。』

承「言わんこっちゃあねぇな。」

承太郎は意地悪そうな笑みを浮かべている。

『…何故ここに居るんですか？』

承「偶々だ。居たら悪いか。」

『いえ。…雨も上がりましたし、帰りましょうか。

…っ！！』

席から立ち上がったタイミングでAがよろけ、

承太郎が支えた。

承「大丈夫か。」

『……すみません。有難う御座います、承太郎くん。』

Aは悲しそうな顔をしている様だった。

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2人しか居ない廊下を夕日が照らす。

2つの影が長く伸びていった。