私達は付き合っていますか？【うらたぬき】

問おう。 ページ28

貴女side




貴「っくし！！」



女子力の欠けらも無いくしゃみをする

そらる先輩の病気が移ったかな。

ゲーム機を器用に操作しながら鼻をすする


貴「あーっ！死んじゃった！もっかい！」


…このゲームのキャラは死んでもやり直すことができるんだろう。

乙ゲーだって間違った選択をすればやり直せばいいだけ。

いいよなぁ…そんなにやり直してハッピーエンドにたどり着けるなんてさ。

現実はそうじゃない。やり直したくてもやり直せない時がある。




寝てしまったそらる先輩の顔を見つめる



そ『自分の気持ちには素直になった方が…』









私よ。私に問おう。私はうらたの事が好きか？





貴「…好き、に決まってんじゃん…」




ずっと、ずっと好きだったんだから。

あんなので諦めたくない。







…そうか。それをここで言っても仕方なかろう

その『好き』は誰に言いたいのだ。







貴「…なんてね。さーて、そろそろ帰ろ。ありがとね。そらる先輩」



私はゲーム機をきちんと直すと学校に向かって歩き始めた

大遅刻だねー。





そ「…くっ…w」←笑いをこらえてた

マジっすか→←サボりバレてなくね？

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