第177話『焦り』 ページ28
骸side
嫌がるバカを無理やり沢田綱吉の家から攫って黒曜ランドに帰ってきた。
今なにか喋れば僕はこいつに当たらない自信がなかった。
Aを気遣う余裕なんて…今の僕にはなかった。
そう思ったからこそ無言で彼女を抱きしめていれば何を勘違いしたのか、距離を置こうと言ってくるA。
………は？
冗談じゃない。
なんで突然そんなことを…？
…………理由はわからないがAは僕と一緒にいたくない、そう言っているのだ。
「……私のこと嫌いなのは骸でしょ？」
六「……は？」
は？
心の中で言ったつもりが口に出ていたらしい。
意味がわからない。このバカは一体何を言っているのか。
僕がAを嫌うと思っている神経がまずおかしい。
僕がつい口を滑らせれば怒ったA。お互い頭に血が上り子どものような喧嘩を繰り広げる。
……Aのやつ、本気で枕を投げつけてきやがるから顔が痛いじゃないですか…！
枕投げが終わって大の字に転がり息を吐いている僕の顔を見て突然笑い出すA。何をそんなに笑っているのか……。
「……………っふ、あは、あはは！！骸、頭ボッサボサだよ、はは、やばｗｗｗｗｗｗ」
六「はぁ！？それを言うならAもボッサボサですからね？！」
「ふふ、あはは………ふｗｗｗｗｗｗ」
六「…………笑いこらえきれてませんから(怒)」
楽しそうに笑うAに怒っていればクロームたちが入ってくる。そしてこの羽だらけの散らかった部屋をみて絶句。
そりゃそうでしょうね。
我ながらひどい有様だと思います。
…………しかし、自分で言うのもなんだが僕がここまで甘やかす相手はAだけだ。
僕がここまで他人に執着するのも面倒を見てやるのもAしかいないというのに。
なのに、何を今更不安がる必要が…「っ最近ずっと怖い顔してたもん！！怒ってたし！！！」
彼女が叫んだ時、思わず息を飲んだ。
「もっと笑えばーか！！！」
確かに、
最近は怒ってばっかりだと自分でも自覚している。
厄介なやつばかりを味方につけ、厄介なやつばかりに好かれ………Aが僕から離れていきそうで………焦っていた。
間違いなく今、Aの1番近くにいるのは僕なのに焦っている理由はただ1つ。それはこのバカがそういった感情にとてつもなく鈍いからである。隙も多いしバカだしすぐ人を信用するしバカだし……。
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雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください！ (11月11日 10時) (
レス) @page47 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - はじめまして！今日1から読み始め、XANXUSが大好きな私とても楽しく読ませて頂きました！これからも応援してます！！ (2020年3月13日 3時) (レス) id: 7abe842fbe (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - さのさん» うそおおお(；；)嬉しすぎます…！最高なんてもったいなきお言葉…！亀更新ですが頑張りますので見捨てないでくださいね(殴) (2020年1月24日 16時) (レス) id: ed0491e176 (このIDを非表示/違反報告)
さの - あまりにも最高すぎて毎日ずっと読み返してます！！！こんな素敵すぎる作品をありがとうございます(´ ﾟωﾟ｀)！！！ほんとに大好きですありがとうございますめちゃめちゃ面白いしきゅんきゅんもするしとにかく最高です！ (2020年1月22日 2時) (レス) id: 550c2ffe1e (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - zzzさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです(；；)初代さん…！！zzzさんのためにどうにか絡ましてみたいと思います！！(*´-`*) (2020年1月18日 13時) (レス) id: 698353e71b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くうはく | 作成日時：2019年12月25日 12時
