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第149話〈腐れ縁〉 ページ4

『っくぅ〜、ずっとリクオにおんぶされてたけど乗る方も大変だわ…なんか体中痛てぇ』




ずっと同じ体勢で固まった筋肉を伸ばそうと伸びをする。

こう、なんつーか?例えるなら、火黒は新幹線だったんだけどリクオは電車だった。どういうことかと言うとリクオの背中はよく揺れた…!!




『ま、火黒と体格も違うし仕方な「おい」…?』




後ろから声が聞こえ、振り向くとそこには大きな河童さんがいた。



で、でけぇー……。


しかし、その妖怪は私を怪しい目で見ている。




(もしかしなくても……やばい……?)




っと、遠野の妖怪だよな?話せばわかるよな…?不審者じゃないからね?ここで戦闘とか嫌だぞ…!?

震えながらも『怪しいものでは無いです…!!』と胸を張りつつ目を瞑る。だって怖いし。



しかし中々返事は返ってこず。
目を少しだけ開け、その妖怪をチラッと見れば、何故だろうか。


笑っていた。




『……?』

赤「別に取って食うたりはせんわい。ワシは赤河童じゃ、お主は?」

『え!?貴方が赤河童さん…!?あ、私は花開院A。リクオと一緒にここに来た人間です!』




貴方に御門院について聞きに来ました、と伝えると何やら難しそうな顔をする。




赤「御門院か……まぁその話はイタク達の前でするとしよう」

『そうですね、私聞いても分かんないし』




私、奴良組本家にいたから詳しいことはあんまり分かってないし話も真面目に聞いてないから言われても分からん。

ははっ、とあっけらかんに笑うと名を呼ばれた。




赤「して、Aちゃん」




しかも、ちゃん付け。

ちゃ、ちゃん……?
いまちゃん付けで呼ばれた…!?



緊張しつつ何でしょう、と顔を見る。

ジィーっと見つめられる中、赤河童さんの続きの言葉を待った。




赤「……狒々から聞いた通りじゃのう」

『へ…?ひ、狒々さん…?』




いきなり知った名前を出され素っ頓狂な声が出た。は、恥ずい。




赤「あぁ、狒々とは腐れ縁でなぁ。うるさいヤツだがいなければいないでしっくりこん……Aちゃんはヤツの命を救ってくれたのじゃろう?」




返答を促され一応コクリと頷くと頭にポンっと暖かい手のひらがのせられた。




赤「ありがとう 」




……………やばい。

やっぱり私は単純なのだと自分でも強く思う。




『……へへ、狒々さんに赤河童さんのようないいお友達がいて安心しました!』




もう気が緩んだ。

第150話〈赤河童さん〉→←第148話〈遠野探索、開始〉



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printemps(プランタン)(プロフ) - 氷麗さん» あれ、そうだった!ありがとうございます♪ (2020年8月9日 14時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - 氷麗さん» そうですそうです!!可愛いですよね!!花開院竜二あんな顔してそんなこと気にしてるんですから……もう…その設定アザっすって感じですwwwwww (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ちびなの気にしてる花開院竜二尊いです…いつも並ぶのが魔魅流くんですから……www (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 竜二が室内でも下駄履くのって、自分の身長気にしてるからなんじゃないんでしたっけ(((あれ日本語おかしい…? (2020年8月9日 9時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 確かに下駄ダメだわ… (2020年8月9日 6時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くうはく | 作成日時:2020年7月17日 20時

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