第172話〈しくじり〉 ページ27
まだまだリクオside
チｯと舌打ちをする火黒を不思議に思い、聞き返すと無言で携帯を投げられる。
受け取った携帯の画面はメールで、その内容はどうやらAから。
そして、
《しくじった》
とだけ書かれているこのメール。
リ「っ、どういうことだよ……！？」
火黒に詰め寄った瞬間、今度は電話の着信音が鳴る。
相手はもちろんAで、急いで応答、そしてスピーカーボタンを押すと………、
(起きたようだな、花開院A)
(………わざわざこんな御札だらけの檻の中に入れてくれっちゃって……ひどすぎない？？)
(その中でお前は力を使えない。逃げられたら困るからな)
檻………？
一体、Aは誰と会話を、しているんだ…？
だがこの声に聞き覚えのある自分がいた。
まさか……いや、信じ、たくない……、
だって、(……京都ではもう用はない、とか言って殺そうとしたくせに私を捕らえてどうするつもりっスか？"晴明さん"よ)
リ「っ…！？」
鯉「…ぃま、なんて、」
せい、めい……だと…？
咄嗟に声に出そうになるのを手で抑える。
周りのやつらも俺と同じように驚いた様子。
どうにか言葉を飲み込み、Aと晴明の会話を聞いていれば、あろうことかAはこちら側に来い、と誘われていた。
しかしAは、はっきりと断る。本当にはっきりと。本人目の前にしてそこまで言うか…？と思うレベルにはっきりとだ。
だが、その生意気さが気に入られたのか、妻になれとまで言われ始めた。
鯉「…つ、妻ぁ！？」
火「………静かにしろよ」
火黒に注意された親父は何とも言えない顔で頭を抱えていた。
(とにかく、お前には少しの間そこにいてもらう。………逃がすつもりは無い)
そう言って晴明は有行とかいうやつにAの見張りを任せ、おそらく部屋から出ていったのだと思う。
リ「っ、(ねーねー、それは何なの？)…！」
(……それ？)
(君が服に隠してるやつだよ〜)
まさか、携帯のことか……？バレた…？
ヒヤヒヤしていると、ガサゴソと音が鳴り、その音が止めば……先程より大きく、鮮明にAの声が響く。
(火黒ー、そういうことだから。しばらく帰れないわ)
火「君は阿呆だよな」
…………ちょっと待て、俺が持ってる携帯で普通に会話すんな。
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printemps(プランタン)(プロフ) - 氷麗さん» あれ、そうだった！ありがとうございます♪ (2020年8月9日 14時) (
レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - 氷麗さん» そうですそうです！！可愛いですよね！！花開院竜二あんな顔してそんなこと気にしてるんですから……もう…その設定アザっすって感じですｗｗｗｗｗｗ (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ちびなの気にしてる花開院竜二尊いです…いつも並ぶのが魔魅流くんですから……ｗｗｗ (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 竜二が室内でも下駄履くのって、自分の身長気にしてるからなんじゃないんでしたっけ(((あれ日本語おかしい…？ (2020年8月9日 9時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 確かに下駄ダメだわ… (2020年8月9日 6時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くうはく | 作成日時：2020年7月17日 20時
