第159話〈ホウ・レン・ソウ〉 ページ14
秋「……A」
『あ、無事?秋房』
秋「あぁ。Aも…来てくれてたんだな」
な、なんで……そんな嬉しそうな顔をするのだろうか。
思わずどもりながらも言葉を続ける。
『ぅ、うん、なんか竜二がジジイ共に私も連れてけって言われたらしくてね……秋房も元気そうでなにより』
竜「連絡くらいしろ…てっきり死んだかと思ったぞ」
『竜二ったら、秋房から連絡なくて心配で心配で堪らなかったみたい……っぃだ!!…冗談じゃん…!!』
ふざけてたら殴られた。
ゴンッって音したよ、まじ痛い。
秋「……Aは?」
『ん?』
秋「……心配してくれたか?」
少しだけ眉根を下げて質問してくる秋房。
うん、顔がいい。
『当たり前じゃん?竜二が嫌なんだったら私とかゆらとかにでもいいから連絡はちゃんとして』
オカンになった気分でホウレンソウについて注意すれば「…あぁ」と目を細めて笑われた。そして秋房の手が私の頬に伸びた時、私はずっと気になっていた事を質問をするのだった。
『そんでさ……あれは、だれ?』
私が指さした方には美少女が。
皆の視線が彼女に集まる。
秋「あ、あぁ、彼女はこの山に住む『イタコ』の1人で百石(ももいし)という。…何かと世話になってる恩人であり、"友人"だよ」
………なんか、今すごく"友人"を強調されたような?
てか友人なの?ずっとあんな美少女と一緒にいたのに"そういう感情"は芽生えなかったのか?え?まじで?一応、女子である私が言うのもなんだけど秋房、本当に男か!?
さすがに口には出せないが、そんなことを思っていると竜二がすかさず「ウソはいかんぞ…」と秋房を指差す。
秋「………竜二、意地悪言うのはよしてくれ」
勘弁、といった形でため息をつく秋房。
私はといえば、
『……大丈夫?』
リクオが倒したであろう御門院(?)がいる方を見て、百石は口を覆っていた。
『……死んでないよ。まぁ、無傷ではないけど祢々切丸は人間に致命傷を与える刀じゃない。そうでしょ?秋房』
百「本当、ですか?」
秋「……あぁ。いい刀だろ?」
百「は、はいっ」
とにかく、これにて祢々切丸は完全復活したということで。
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printemps(プランタン)(プロフ) - 氷麗さん» あれ、そうだった!ありがとうございます♪ (2020年8月9日 14時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - 氷麗さん» そうですそうです!!可愛いですよね!!花開院竜二あんな顔してそんなこと気にしてるんですから……もう…その設定アザっすって感じですwwwwww (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - printemps(プランタン)さん» ちびなの気にしてる花開院竜二尊いです…いつも並ぶのが魔魅流くんですから……www (2020年8月9日 11時) (レス) id: 28518779ae (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 竜二が室内でも下駄履くのって、自分の身長気にしてるからなんじゃないんでしたっけ(((あれ日本語おかしい…? (2020年8月9日 9時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - 確かに下駄ダメだわ… (2020年8月9日 6時) (レス) id: adf0bec428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くうはく | 作成日時:2020年7月17日 20時