リ ン ゴ を 食 べ た 白 雪 姫【HQ】

#７ ページ9

西園寺｢さっきから聞いていれば...なんのつもり？先輩に向かって。｣





『意味を聞いているだけですが...何かお気に障ることでも？』


ぐっ、と息を呑む西園寺先輩。
栞雫は凄い...と呟いている。




西園寺｢...バレー部をやめなさいって言ってるのよ。｣




『どうしてですか？』


西園寺｢お城に３人も姫はいらない！1人でいいの！その1人がこの私、なのよ｣


これはとんだ大違いをされてますね。
あなたが“オヒメサマ”なんてレッテルを貼っているだけでしょう？





偽物の白雪姫。





『まあ、私達はやめませんので!!よし、栞雫、ドリンクの作り方教えて？』




栞雫は突然のことに少し動揺を見せたがうん、いいよ!!と笑顔を見せてくれた。







ほら、先輩のお城、崩れてきてますよ？
ほらほら、あそこに部員の影。









バレバレですよ、花巻先輩＿＿＿＿＿？









栞雫｢ドリンクおまたせしましたー！｣
栞雫の元気な掛け声でわらわらと集まってくる。


みんな、口々にうめぇと言っている。
花巻先輩はこちらをチラチラと見ている。




及川｢あれ、名希はー？？｣
あ、そっかそっか。西園寺先輩は3年組と仲良いんだっけ。



独裁者のくせにね。







栞雫｢名希先輩なら、帰っ 岩｢おい！お前らちょっとこい！｣え？」



外から、岩泉先輩の大きな声。

走って行ってみると、水を頭からかぶってその場に座り込んでいる西園寺先輩。






西園寺｢か、栞雫ちゃんとAちゃんにかけられて...私が作ったドリンク全部持ってかれちゃった...｣
えへへ、私ってドジだよね...と悲しそうな笑顔を見せる西園寺。





いや、してないから？
見てみ？花巻先輩、びっくりしてるけど。



そりゃ、まああの場面見てたら信じようにも信じられないよねぇ( 笑 )









及川｢どういうこと？Aちゃん、栞雫ちゃん｣

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