36話~我々はただ伝書鳩だ~ ページ37
……もしかしたらお嬢さんの保護者も既に……という可能性も無くはない、そういう現状になってしまった
私達の身勝手な領地争いに無関係な者達が巻き込まれる
そんなの戦争には当たり前の事で、大分私も慣れてきたと思っていたが……どうにも胸辺りが苦しい
雑渡「…………どうしたものかねぇ」
高坂「続けてご報告致します！まもなくあの団子屋のある村がシロオニタケ城により瓦礫の下にされてしまうと発覚しました」
諸泉「は！！？」
山本「落ち着け尊奈門、気持ちは分かるが今は冷静に頭を動かすんだ」
諸泉「………っ」
分かってはいた、分かってはいたが……だからといって無責任に無関係なあの村を壊すだなんて…！！
雑渡「それはどうしてわかった」
高坂「城以外で、尊奈門の言うように少し周辺に現在も変な輩……敵城の者が居ないか偵察していたところ
村の方方を囲んでいた山の各地に故意的に仕組まれた瓦礫装置を発見いたしました、暫くそこを見張っていると案の定敵城の奴らはやって来て何やら仕込みをしていました
パッと見一般兵でした、恐らく彼らは忍びを持っていないようです」
雑渡「成程……そっか成程、奴らはその手で来たか
下衆な事を考えるものだねぇ」
報告を聞くと組頭は一度食べる手を止めたが、またすぐに動き始めて呑気に喋る
組頭の事だ、今はなにか策を練られておられるのだろう
山本「どう致しますか？組頭、このままでは二城の対立戦争ではなくなりますよ」
諸泉「敵城は今完全に浮かれ、暴走状態とかしています……手を打つなら早めの方が良いとは思いますが…」
雑渡「二城対立ねぇ………よし、ならこうしよう！」
「「「どうしよう？」」」
突然手をパンッと叩き何かを閃いた組頭
雑渡「この戦、鼎立戦争にしよう
恐らくこれはもう私達二城だけでは手を負えない事態となっている、地下通路に領地線を跨ぎ村と村を繋いだ彼奴らが悪い
今回既に忍術学園はこの現状をある程度把握している、お団子屋の娘さんによって
ならば話は早いだろう？尊奈門、陣内、陣左」
三人「「「はっ！！」」」
雑渡「出るぞ、我々はただ果たし状を渡す伝書鳩になるだけだが」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます！今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…！コメントありがとうございます！ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい！ (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント！ありがとうございます！！少し遅くなると思いますが頑張りますね！！ (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2023年4月26日 22時
