35話~とある忍軍の会議~ ページ36
諸泉尊奈門side
雑渡「……どうだった？尊奈門、陣左」
二人「「はっ」」
諸泉「生き残り……いや、あの村の住人の少女は今無事に忍術学園に保護されており彼らと共に独自で事の真相を調べているそうです」
雑渡「そうかそうか……私の言葉は伝えてくれたかな？」
諸泉「はい、一応此方の敵意は無いという事も伝えておきました」
雑渡「うんその方が良い、今タソガレドキはシロオニタケと戦中……血気盛んで周りを問答無用にって認識されちゃ困るからね」
今回の戦争における忍軍の仮拠点に戻り、報告をする
目の前の組頭は相も変わらず呑気に女の子座りをしながらせんべいや三色団子を食べている
傍に置いてある竹筒からは緑茶のいい香りがして、確かこれはあのお嬢さんが持たせてくれたお茶だと思い出す
漢方茶、薬膳茶……とでも言おうか
彼女の言う祖父直伝のお茶はそれに部類するもので、飲めば疲れが癒される効果があった
その上あの絶品な団子だ
戦で疲れていた我々の身には染みるほど、天からの恵みの様なものだった
雑渡「彼女には直接会ってはいないけど、とても返しきれない恩がある
それにあの村は忍術学園の収める地のお膝元だ
決してシロオニタケ城にも、タソガレドキ城にも渡してはならない場所
この戦、勝たねばならないな」
諸泉「はい！！」
見ず知らずな上に忍と分かっていながら、笑顔でお茶もおまけして渡してくれる優しいあの子が笑えるなら
また、あの子が私に話し掛けてくれるのであれば
今回の戦、私はどれ程疲れ倒れようとも構わない
優しいあの子が理不尽を前に泣かなきゃいけない世界なんてありえない
雑渡「陣左、そっちはどうだった」
高坂「はっ！どうやらシロオニタケ城の城主は尊奈門の言う通りあの村と隣村を繋げて何かを企んでいたようです
以前違法な程の年貢を強要した際これ以上は無理だと反発され、それに腹立って隣村を焼き晴らしたとか
奴らはこの戦火に乗じてことを起こそうとしたらしいです、あの団子屋のある村は隣であるが為に狙われてしまっただけのようで……
この戦が終わり勝利を上げた暁には全て我々タソガレドキ城のせいにするつもりだった様ですね
囚われた村人はもう半数が無惨に……」
36話~我々はただ伝書鳩だ~→←34話~きっと大丈夫だから~
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます！今後も楽しんで読ませて頂きます (2023年5月5日 10時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…！コメントありがとうございます！ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい！ (2023年5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント！ありがとうございます！！少し遅くなると思いますが頑張りますね！！ (2023年5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (2023年5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2023年4月26日 22時
