1話~いきつけ団子屋の娘~ ページ2
土井半助side
久し振りに学園の放課後に少しのお休み時間をいただいて、近くにある村の端っこあたりにある雰囲気のいい落ち着いたお団子屋さんに行く
この前行ったのは確か三週間前位のことだったはず
彼処はお店のすぐ後方に自然に生えた大木があって季節によって姿を変え、花弁や木の葉を椅子や暖簾に乗せては彩るから
とても綺麗なんだよな
場所も隅っこで、あぁいう所は基本落ち着きたい人や静かに過ごしたい人が集まる場所になるから
縁台に座って長閑な一時を過ごすのに最適だったりする
オマケに
「……あっ！土井さん、来てくれたんですね！」
土井「やぁ、こんにちは」
「こんにちはです！いつもの席が丁度空いてますから、其方にお座りになってください！」
土井「あぁ、ありがとう半戸さん」
彼女がいる、日輪の花のように朗らかに笑い万客を出迎える心優しい彼女が
若草色の小袖を来て小柄ながらに精一杯あちこち動く彼女を見ていると本当に元気をもらえる
いつも座っている縁台に案内されて座っていれば、私が何を頼むのか分かっていたのかよもぎ団子三つとお茶を出してくれた
土井「流石！よく分かっていらっしゃる！！」
貴女「えへへっ……前に来た時から大分日が経ちましたから、勝手ながらに体調を崩したのかお怪我をされたのかと心配していましたが……」
丁度私以外には誰も居ないからか、静かな店の前で彼女の心配そうな声がよく聞こえてくる
土井「大丈夫ですよ、仕事の方がここ最近忙しくてなかなか顔が出せなかったんです」
貴女「その様ですね、何事も無くて良かった……
ここ最近は表の方に甘味屋が出来てしまって若いお客様は皆其方の方に行ってしまって……見てわかるとおり割と閑古鳥が鳴いていて
店番するまでもなく人も昔からの常連さん以外来なくて暇だったんです」
土井「あぁだから……随分とこの村も賑わって来たからね、何れここは商業の渦に利用されるかもしれない」
貴女「となったらこのお店もそう長くは続かないでしょうね……皆隅っこの良さを分かってないんだから！」
そう言うと彼女はポコポコと怒りながら私の隣に腰掛けた
土井「とても居心地がいいから、無くなると悲しいね」
貴女「ですねぇ〜……私も大分ここにお世話になりましたし、はぁ」
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます！今後も楽しんで読ませて頂きます (5月5日 10時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…！コメントありがとうございます！ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい！ (5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント！ありがとうございます！！少し遅くなると思いますが頑張りますね！！ (5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2023年4月26日 22時
