210話 ページ16
すくっと立ち上がって一度皆を見てから行こうと振り返ると、こっちを見上げてくれる7振りと
ね、寝てやがるんですが…!
『お髭さん…』
爆睡じゃねぇか…
朝も膝丸さんの膝枕でしっかり寝てましたよね
まあいいや。
気を取り直して通路に出ると、真っ直ぐ先に見えるステージに向かって足早に向かう
ブーツで来てる審神者が少なくてやたら足音が目立つからなんか落ち着かんけど口元が隠れている安心感からか俯かずに済んだ
せっかくやし、誰も一審神者のことなんか見やんやろって背筋を伸ばして歩くとウェーブのかかった毛先が揺れた
割とすぐにステージに続く階段前まで来て登り始めた時、今まで聞こえていた誰かの話す声や歩く足音がフッと消える
『(えっ)』
思わず階段の途中で止まってしまいそうになる足を動かして何とか登り切ると、何故かこっちに注目している役人さんに声を掛けた
『あの、本丸No.8991、対ブラック本丸試験用審神者No.1001の審神者です。報告を…』
「あ、ああ、すいません。どうぞこちらに」
促されてすでに呼ばれていた審神者の横に腰掛ける
……なんか多方面からすごい見られとるような…
「A?」
『え?あっ!』
「久しぶりやん〜!連絡無いから寂しかったんやけど!」
『響!良かった…知っとる顔がおる…』
真横に座っていたのは成人式に会ったっきりの幼なじみの響だった
知っている顔に安心して目元が緩む
『すごい見てくるから誰ねこいつって思ってしまったことを詫びるわ〜』
響「え〜?全然いいのに!てか見られるん嫌いなん?」
『うん嫌い。すごい不快』
響「い、一緒やん!!!」
『クソデカボイスやめな』
差し出された資料の問いを読んで空欄を埋めつつ
全然声量下げる気配の無い響と話をしてちょっと肩の力が抜けた
見られとる気配は未だに無くならんけど隣に知っとる子がおるだけでちょっと不安も消える
書き終わった資料を渡して横にずれると、霊力・霊力色の測定と記録をして、この後行われる演練の資料を貰って待っていてくれた響と壇上を後にした
響のマシンガントークに笑って相槌を打ちながら、途中で別れて自分の本丸陣に向かって小走りで進む
尼崎「お帰りなさい」
『へへ、どうも』
加州「嫌がってた割にはしっかりしてたじゃん」
『顔半分隠れとるし今日もアイメイクが可愛いので自信が湧きました』
髭切「うんうん、キラキラしてるね」
『あっ、起きとるやん』
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも楽しんでいただけたらなぁと思います! (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです!絡み前向きに検討させていただきますね! (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無しさん | 作成日時:2020年1月9日 1時