【A3!】瑠璃川の姉は超絶美人 (ページ2)

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1 可愛い姉さんページ2

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幸side

『 …本気で言ってんの？』

「うん！お願い。幸の力になりたい！」

『絶っ対ダメ。』

｢なんでよ！！一人じゃ大変でしょ？」

『劇団監督以外男しかいないよ？』

「それが？」

『俺が大変なの！』

「私は衣装のお手伝いに行くの！男とか興味ないから」

『Aが興味無くても、あっちは違うから。』

「えー、…過保護。」『当たり前。』

一緒に出掛ければすれ違う人は皆Aを見る

ナンパなんて尽きないし、ストーカーにだって何度も合ってる。

俺もAより美人な女優とかアイドルとか、

1人も見たことない。

そんな超絶美人なAが男まみれの劇団に

俺の衣装手伝いに行くとか馬鹿みたいなこという。

確かに劇団の衣装係は一人じゃ大変だし、

俺だって中学生だから学校もしっかりあるし

当然忙しい。

でもAが劇団に来たりなんかしたら劇団の男ども

は絶対Aの事好きになる。そんなの絶対にヤダ。

なのにAはそんな事気にもせず

勝手に手伝いに行く準備を進めてる…。

「あと何持ってけばいいかな？ミシンは幸のやつがあるよね。

よし、これで荷物揃った！行こ！幸！」

『…はぁ…もう勝手にして、』

ほぼ強制連行でもう止める気力も失せた。

こういう時の姉は俺の言うことも聞いてくれない。

「ねえ幸？監督さんはどんな人？今はなんの衣装作ってるの？なんかお菓子買っていこうかな？！」

気は向かないけど楽しそうなAを見たら

そんなことどうでも良くなって、

久しぶりな姉との外出で、

結構ワクワクする自分が少し恥ずかしい。

少し前を歩く姉の質問に答える。

『監督はただのカレー星人。

衣装の事は着いてから説明する、お菓子はいらない。

あと…

今回の衣装自信作だから。楽しみにしてて』

俺がそういうと姉は驚いた顔で振り返ったあと

「ふふ、私の弟ほんとに可愛い…！！」

と優しく抱きついて俺の頭を撫でてくる。

ああ、頬緩んでたのかな。

『はいはい。可愛いのは当たり前でしょ』

久しぶりにAに撫でられて余計頬が緩む

誰よりも可愛い姉さんがこう言ってくれるから

俺は可愛い容赦でいられた。

姉さんが居るから満開カンパニーに入った今がある

…連れてきてよかったのかも。

今日1日ぐらいなら別に大丈夫だよね。

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