16話 ページ18
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ソニア「そのホテルにあるレストランも、実に庶民的で良かったですわよ。」
流石王女様…発言が…
花村「ねぇ、ぼくの話も聞いて貰ってもいい?ぼくはね…この島で大事なものを見つけたんだ。とってもカワイイ女の子達だよ!あはっ!そっちにもこっちにもいるね!」
うわっ…気持ち悪。
澪田「ぎゃー!キモいっすー!チキン肌がバルバルバルバルバルゥ!」
こいつ日本人?何言ってんの?ちょっとどころかものすごく意味不明。
十神「どいつもこいつも能天気なもんだ…誰もあの"重大な事実"に言及しないとはな。」
重大な事実か…なんだろ…
七海「…重大な事実?」
十神「本当に気付いていないのだとしたら、大した間抜け共が揃ったモンだ。」
クソ御曹司、一々言葉に棘あるよね。
九頭龍「…んだ、コラァ?エラソーな口利いてんじゃねーぞ?」
十神「…咆えるな、愚民め。」
日向「なぁ、重大な事実ってなんだ?ひょっとして…この島について何かわかったのか?」
十神「…お前達は、橋を渡った先にある、島の公園には行ったか?」
ああ。あそこね。
私が銅像に仕掛けがないか探してた公園。
日向「やたらと迫力がある銅像って言うか…不気味な動物のオブジェがある公園の事だな?」
十神「あれを見た時、以前どこかで聞いた話を思い出した。太平洋に浮かぶ小さな島で、風光明媚な常夏の楽園と呼ぶに相応しい島がある…
中央の小さな島を中心として、"5つの島"から構成されるその島々は…同じく"神聖な5体の動物"を、島の象徴としているらしい。」
あ、それ聞いたことある。
聞いたというかほぼ、本で知ったことなんだけど…
日向「えっ…?」
十神「その島の名前は…」
確か名前は…
十神「…ジャバウォック島だ。」
「ジャバウォック島」
どうやら、気付かないうち声に出ていたようで、クソ御曹司と声が重なっていた。
クソ御曹司が答えると思ったら私も答えたからか、皆こちらに顔を向けていた。
うわぁ…やらかした…
小泉「え…柊さんも知ってたの?」
「あー…うん。ちょっと、本で読んだことあって…はは」
あれ…?でも、ジャバウォック島って確か…
狛枝「じゃあ、もしかしてボク達がいるこの島って…ジャバウォック島…?」
日向「それが…俺達のいるこの島の名前なのか?」
「あくまでそうかもしれないって話だよ。」
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作者名:雪猫 | 作成日時:2017年8月26日 5時