2話 ページ4
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扉を開けるとそこには人がいっぱいいた。
「…えっと？」
？「ん？おめーも新入生か？」
この人男勝りな感じの人っぽい…
しかも、スタイル良すぎじゃない？
「そうだけど、貴方達も？」
？「ええ。そうですよ」
？「あと一人足りないな…」
この人、太りすぎでしょ…
絶対動きがとろい人だ。
しかも、雰囲気的に上から目線で話してくるタイプのやつだわ…
「あと一人って、新入生の人数ってこと？」
？「それしかないだろう。何を言っている。
机の数を見ればわかるだろう」
「…(ｲﾗｯ」
うわっ、やっぱそうだ。
上から目線で言ってくるやつじゃん。最悪。
私は後ろの窓の方まで行き、あと一人の新入生が来るのを待ちながら椅子に座り仮眠をとった。
「…！？」
さっきまでは教室にいたはずなのに起きると景色は変わっていた。
青い海、照りつける太陽、砂浜、ヤシの木が目の前に広がっていた。
「何ここ…いつの間に…」
私はさっき教室にいた人達と兎のヌイグルミっぽいのが喋ってるのを見た。
「は？ヌイグルミが喋ってるとか幻覚見てんのかな…確かに最近、本に熱中しすぎで夜中とかも普通に起きてたし、オールもよくしてたからか…？」
そんな私の声は他の人には届いてなかった。
どうやら、他の人らもこの現象に驚いているらしい…
まぁ、そうだよね。普通はこんなことありえないんだし。
それから、そのヌイグルミの話をただぼーっとしながら聞いていた。
話を聞く限り、喋ってるヌイグルミはウサミと言うらしい。
そして、私たちがここにいる理由は『仲良く絆を深める』ことらしい…
これは、修学旅行なんだとか。
『どっきどきの修学旅行』という名前らしい…
まだ、入学式もやってないのに、修学旅行とかぶっ飛び過ぎでしょ…
で、ウサミがそこまで説明すると、1人ぶっ倒れたやつもいてなんか大騒ぎになった。
誰が倒れたなんて、皆の後ろにいる私は見えないから言えないけども。
その後にウサミから電子生徒手帳を各一つずつ、配られた。
電子生徒手帳で"希望のカケラ"を集めるらしい。
仲良くなると希望のカケラが、手に入るとか。
希望のカケラをいっぱい集めることが修学旅行の目的らしいけど…それ必要あるのか？
修学旅行の説明はそれで終わりらしくて、ウサミはどっかに行った。
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作者名：雪猫 | 作成日時：2017年8月26日 5時
