【3年A組】−正義２−

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教室に入ると既に柊先生がいた


柊「お前ら遅刻だぞ」

A『すみませんでした...

だが2人は悪くないのだ!!

私の体調を心配してくれただけなのだ』

里見「別にいいってA

すみませんでした」

真壁「俺達が勝手にそうしたんだから

遅れて、すみませんでした」

柊「...美しい友情だね...

あぁ、友情かどうかは微妙なとこか」


里見くんの目が鋭くなる

咄嗟に里見くんの袖を掴む

里見くんは一瞬目を見開いたが
こちらを見て大丈夫だと頷いてくれた


柊「ほらほら、今回は見逃すから

さっさと席に着いて」


柊先生に促され席に着く


柊「さてと

あれ、どうしたお前ら

何かどんよりしているな

そんなに体操がキツかったか?」


煽るように私達に話しかける


甲斐「この状況で

ヘラヘラしてる方がおかしいだろ」

柊「ははっ、確かに」

諏訪「何でこんなの事すんのか

ちゃんと教えてよ」

柊「いいよ

俺の質問に答えられたらね」

石倉「また景山の死 んだ理由を探せか?」

柊「ピンポーン

けど今日はもう一歩踏み込んだ質問をしよう

昨日茅野が言っていたドーピング疑惑の件だ

SNSマインドボイスに景山が全国大会で

ドーピングをしたという投稿がある

そうだな?」


さくらの方を向き問いかける


茅野「はい」

柊「探してみたら見つかったよ

やり逃げＸ

このやり逃げＸは景山への執着がすごくてねぇ...」


先生は黒板に

SNSの投稿を印刷した紙を貼っていく


そして全部黒板に貼り終わり


"全国大会当日のロッカー。

景山澪奈選手の鞄に謎のカプセル"


その記事を指さした









柊「この投稿には

動画が添付されてあった

見えるかな?」


教卓に置かれていた

パソコンの画面をこちらに向け

動画を再生する


柊「このカプセルの瓶が

いわゆるドーピングの薬だ」

A『...』

柊「だがこれは一部を加工した

フェイク映像だった

つまり景山は

ドーピングをしてなかったことになる。

でも彼女はこの投稿がきっかけで自 殺した」

香帆「それが原因?」

柊「あぁ、本人から聞いたから間違いない

そこで今日はこの動画を投稿した人間に

名乗り出てもらいたい」


このクラスの誰かが...

この投稿を...

なんとも言えない感情に思わず俯く

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