【3年A組】−正義２−

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香帆「あっ、そういうこと...」



香帆がそう言い放ち

教室から出ていった

涼音も自分の席に戻っていった


私も自分の席に戻りお茶を飲む


茅野「A昨日もご飯食べてないんだから

いい加減食べないと倒れちゃうよ!!

はい」

A『えっさくら

うぐっ!!』



席に戻るなり

さくらにおにぎりを口にねじ込まれる



茅野「私ちょっとトイレ行ってくるから

おにぎりちゃんと食べてね!!じゃ」

A『んっ!?』



きっとこれもさくらの優しさなんだろうが

なんだろう、この空回り感

口いっぱいに入ったおにぎり...

とりあえず食べるしかない...よな



河合「Aさ

さっきなんで香帆庇ったの?」

A『ん?』

華「澪奈の動画投稿したのは香帆だよ?

Aは何も思わないの?」

A『...庇ったのつもりは無いよ

香帆は正しいことを言っていた

確かに香帆のした事は許されない

でも結局大切なのは
この後香帆がどうするかだと思うし

...これは一個人の意見だから気にしないでくれ』



立ち上がりゴミ箱にゴミを捨てる



河合「A...」

A『香帆にも

香帆なりの苦悩があったんだと思う

上手く言えないけど

私は死んで償うよりかは

生きて罪を償う方がいいと思うんだ』



教室を出てトイレに向かった



茅野「あっ、A」



廊下に出るとさくらと香帆が居た



A『ちょっとトイレに行ってくる』

茅野「うんわかった」

香帆「...」

A『香帆』

香帆「何」

A『私が言えた立場じゃないかもしれない

でも香帆、大切なのはこれからだと思う』

香帆「なにそれ」

A『...これから香帆が

どうやって生きていくかが大切なんだ...



















と思う』

香帆「...何その煮え切らない言い方」

A『...語彙力がないせいで上手く言えない』

香帆「...さっき」

A『?』

香帆「さっきはありがと...」

A『!!

あぁ、どういたしまして

ごめんさくらまた後で』

茅野「う、うん!!」

香帆「...」

茅野「ねぇ」

香帆「何?」

茅野「さっきのA

なんか先生みたいじゃなかった?」

香帆「はぁ?

Aとぶっきーが同じなわけないじゃん」

茅野「ですよねぇ....」

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