【3年A組】−正義２−

3月3日｜ ページ43

柊「...て....A.....きて」


呼ぶ声が聞こえる

まだ重たいまぶたを開けようとするが

暖かい....
もうちょっと....

離れていく体温を追いかけるようにすりよる


柊「〜っ....A」

A『ん...おき....ます』

柊「寒い?」

A『...寒い』

柊「昨日に比べて寝起き悪いね」

A『先生が近くに居るから』


手の中にある先生の服の感覚

よかった...ちゃんといる


柊「...寝ぼけすぎ」

A『いた』


デコピンをくらい

のそのそと起きる


柊「おはよう」

A『...おはようございます』

柊「昨日の夜も寝ぼけてたもんな

変な時間に起きるからこうなるんだよ」

A『...』

柊「おい、起きろ」


手を握りられる

ぬくい...


A『起きてます』

柊「目開いてないだろ」

A『先生はせっかちだな』

柊「お前はルーズすぎるよ(笑)」


スっとさっきまであった手の体温がなくなる


A『っ!!』

柊「うわっビックリした

どうしたんだよ急に」

A『なんでも...ないです』

柊「....そうか、ほらそろそろ授業だ

いい加減覚醒しろよ〜」


昨日の夜のことははっきり覚えてる

そのうえで先生の体温が感じられないと

怖くなるんだ...

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