【3年A組】−正義２−

・ ページ26

里見「A!!」

柊「はい

うるさい、うるさい

そこ静かに」

A『...何ですか』

柊「随分女になっちゃって

どうしてかな?」

A『何を訳の分からないことを』

柊「あぁ、わかんないか...

弱くなったねって」

A『〜っ、うるさい!!!』


人の殴り方なんてわからなかった

だからこんな言葉で手が出るなんて思わなかった


柊「ははっ、軽い軽い」

A『〜っ』


手首を掴まれ

机や椅子のある方に投げ飛ばされる

痛い....


甲斐「てめぇっ!!」

柊「動くな!!

動いたら君たちの上にある爆弾を爆破させるぞ」

A『〜っ!!』


今だ痛みを引きずるお腹を抑え先生の方を見る


柊「...なんだその反抗的な目

またペナルティでもくらいたいのか?」

A『...先生には

そんなこと出来ないって知ってる』

柊「ははっ...また理想の先生の話か」

甲斐「ごちゃごちゃうるせぇんだよ!!

どうせはったりだろ!!

わかってんだよ...

お前は誰も殺せない...中尾だって生きてんだろ

今の爆破だって、
わざと誰もいない所狙ったんだろ

お前は俺たちを殺 せない」


さっき爆破させた場所を見る

確かに誰にも被害が出てない...


柊「だったら試してみるか...

お前がそこから1歩でも動いたらボタンを押す」


先生がこっちに近づいてくる


柊「どうした、ほら来いよ

はったりだと思うなら....

リモコン取り返しに来いよ」

A『いっ...つ』

柊「あぁ、Aもか...」


無理やり立ち上がらされ

掴まれてる腕がいたんだ


柊「どうした、ほら来いよ」

甲斐「てめぇ...上等だ」

A『甲斐くん、挑発にのるな!!』

柊「Aは黙ってて」


再度痛む腕に力が込められる

痛い

なんで先生...鼻の奥がツンと痛む


諏訪「名乗り出ればいいんでしょ!!

言ったよね、澪奈のフェイク動画の投稿者が

名乗り出れば今日死人はでないって」


甲斐くんを押しのけて言葉を発したのは
唯月だった

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す