【3年A組】−正義２−

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A『...それはもう聞き飽きた

早くしてくれないと寒いんだが』

柊「タンクトップ1枚の上に

俺の上着を羽織ってるAもいいね」

A『勝手に言ってろ』


軽くデコピンをくらわし

無残に箱から中身が飛び出している救急箱から

包帯とガーゼそして消毒液を取り出す


柊「なんであんな事した?」


大人しく治療を受け始めた先生が聞きに来る


A『...私は昨日の授業を受けて思ったんだ

全部が全部先生の責任じゃない

先生はこの授業を通して
何か伝えたいんじゃないかって....思ったんだ』

柊「Aの頭の中の俺は随分

優しい先生みたいっ...!!

痛った....わざとだろ」

A『すまない消毒液をかけすぎた...

現に私が泣いたら辞めてくれたし

それに柊先生は私の為にも泣いてくれた』

柊「...あっそ

俺が中尾を殺 したのもどうせ聞いたんだろ」


治療する手が止まる


A『...あぁ聞いたよ

だからその真実を先生に聞きに来たんだ』

柊「真実も何も

俺が中尾を刺した、ただそれだけだ」

A『治療、終わったぞ』

柊「それで...

Aの中の俺のイメージは変わったかな?」


変わって欲しいと願うかのように

はたまたそうであってほしくないかのように


A『先生

嫌われたいのか嫌われたくないのか

はっきりしてくれ』

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