【3年A組】−正義２−

・ ページ12

甲斐グループが男子トイレへ向かう


甲斐「中いるか」

諏訪「いるよ」


中に居る柊めがけてパイプを振りかざず


柊「あっぶな」


意表を突きパイプが頭に入る


甲斐「Aにはわりぃがてめぇはここで!!」


一方、美術室では


A『...いやおかしいだろ』


おかしいだろこの状況


A『なんで私を囲むようにして立つんだ』

真壁「A本調子じゃないし

本来なら大人しくしてて欲しかったけど

なかなか引き下がらないから、最大限の譲歩」


これじゃ、どっちが守られているのか

わからないじゃないか


兵頭「行くぞ」


ドアノブに手が触れた瞬間


兵頭「いってぇ!!」


バチバチと音を立てて
兵頭が倒れ込む

それに巻き込まれた真壁を受け止める


真壁「なんだよこれ!?」

里見「早くしろよ!!」

兵頭「電源がバチバチ言ってて開けらんねーんだよ」

A『落ち着いてくれ!!

このままじゃまずい気がする...』


兵頭に手を貸し立ち上がらせる

今だ鳴り止まないサイレン音に緊張感が走る


里見「心配すんな

甲斐達が足止めしているはずだ」


その言葉の後間髪入れずに

美術室のドアが開く


A『嘘...なんで』

柊「ざんねーん」


柊先生は手に持っているパイプを振るい

美術用具を撒き散らした


柊「言ったはずだぞ

俺はこの日のために過ごしてきたって」

A『....』

柊「次何かアクション起こしたら

ペナルティだからな」


頭から血を流し私たちを見据える本気の眼差しに

思わず息をのんだ

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す