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〜 ゆき side 〜

結局もやもやする気持ちを気にすることなんて出来なくて…

今日は素直に笑えてない気がする。

それを気づかれてしまったのか、Aちゃんに呼び出された。

「どうしたの?」
待ち合わせ場所の階段の踊り場に着いてすぐ問いかける。

A「何かあったのかなーって思ってさ、」

やっぱり気づかれてたか、

「…なんで?」

A「なんか、無理してる感じがするから…」

「そんなことないよ、気にしすぎ」

笑ってはいるものの、ぎこちない感じが自分でも辛い。

A「ううん。ゆき、嘘ついてるでしょ?私の前じゃ無理して欲しくない。」

え…?私、無理してたんだ…

「…じゃあ全部教えて。」

A「え?」

「昨日あったこと全部。」

全て言ってしまおう。

昨日、思ったこと。

「…怖かったの。3人とも仲悪くなってて、誰も何も教えてくれないし…マサイくんとAちゃんが付き合ってる、なんて知らなかったし…みんな離れていっちゃうんじゃないかって。」

突き放された感覚だった。

3人は全部知ってるけど、私だけ何も知らない…

友達じゃないから言えないのかな、なんて考えたりして…

A「ごめん、ゆき…私自分のことばっかりで…」

「ううん、いいの。私も自分勝手な理由で落ち込んじゃってるのが悪いの…」

でもAちゃんは親友だって、今改めて分かったからもういいの。笑

A「その理由って…私聞いてもいいのかな、?」

「え…?」

大変だ…失恋したことバレちゃう…!

「えっと…えっとね!あの…その…」

顔熱い…恥ずかしい…!!

A「わかった、言わなくていいよ笑 でもいつかちゃんと教えてね?」

「う、うん…!!」

優しいな…やっぱり。

A「じゃあ…昨日あったこと話すね。」

「うん、お願いします。」

全て話してくれた。

…マサイくんと付き合ってるのは事実なようで。

ショックだけど仕方ない。

A「ごめんね、その時に言えば不安にさせないで済んだのに…」

こんないい子なんだもん。マサイくんも惚れちゃうよ。笑

「謝らないで、私は大丈夫だから!」

ガッツポーズをして笑う。

失恋したはずなのに楽しい。笑

A「よし、じゃあ教室戻ろっか!次の授業なんだっけ?」

「うん!えーっと…英語、かな?」

A「えー…英語眠くなる…」

「ふふ、そうだね笑」

いつもの会話。いつもの私たち。

変わったのは私が恋心をひたすら隠そうと決意したことだけ、かな…?

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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時

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