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〜 you side 〜
昨日なんてなかったんじゃないかってくらい、何も気にしていない私たち。
よかった、前みたいに4人でいられて…
…でも、1つ気になることがある。
ゆき「どうしたの?」
ゆきの様子が可笑しい。無理して笑ってるって感じがする…
だから階段の踊り場に呼び出したの。
「何かあったのかなーって思ってさ、」
ゆき「…なんで?」
「なんか、無理してる感じがするから…」
ゆき「そんなことないよ、気にしすぎ」
…ほら、無理して笑ってるじゃん。
「ううん。ゆき、嘘ついてるでしょ?私の前じゃ無理して欲しくない。」
大好きだから、大切だから…
ゆき「…じゃあ全部教えて。」
「え?」
ゆき「昨日あったこと全部。」
ゆき「…怖かったの。3人とも仲悪くなってて、誰も何も教えてくれないし…マサイくんとAちゃんが付き合ってる、なんて知らなかったし…みんな離れていっちゃうんじゃないかって。」
そうだ…私、昨日自分のことしか考えてなかった…
「ごめん、ゆき…私自分のことばっかりで…」
ゆき「ううん、いいの。私も自分勝手な理由で落ち込んじゃってるのが悪いの…」
自分勝手な理由…?
「その理由って…私聞いてもいいのかな、?」
ゆき「え…?」
ぶわっとゆきの顔が真っ赤になった。
ゆき「えっと…えっとね!あの…その…」
…言いたくないんだな、笑
「わかった、言わなくていいよ笑 でもいつかちゃんと教えてね?」
そう言って微笑む。
ゆき「う、うん…!!」
恥ずかしそうに笑うゆきが愛おしい…笑
「じゃあ…昨日あったこと話すね。」
ゆき「うん、お願いします。」
マサイくんと私が付き合ったこと、
シルクの言葉から揉め合いになって喧嘩したこと、
でもシルクがちゃんと謝ってくれて仲直りしたこと、
朝にはマサイくんとシルクも仲直りしてたこと。
今思いつく出来事を全て話した。
「ごめんね、その時に言えば不安にさせないで済んだのに…」
ゆき「謝らないで、私は大丈夫だから!」
ぐっとガッツポーズをして笑うゆき。
…いつもの笑顔だ。よかった…
「よし、じゃあ教室戻ろっか!次の授業なんだっけ?」
ゆき「うん!えーっと…英語、かな?」
「えー…英語眠くなる…」
ゆき「ふふ、そうだね笑」
他愛もない会話をしながら教室に戻る。
こんな時間がとてつもなく楽しくて幸せ。
今みたいな毎日が続いたらいいな。
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ゆり(プロフ) - いつも何回も見てドキドキを貰ってる!続きを早く読みたい!!更新頑張って!!! (2019年2月17日 20時) (レス) id: cf54931ea1 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 初めて読みました!続きみたいです!これからも頑張ってください! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 799f064f74 (このIDを非表示/違反報告)
あやっち - 初めて読みました!マサイ,シルクファンにはたまらない作品です!更新頑張って下さい! (2018年3月13日 1時) (レス) id: 51ec3def0b (このIDを非表示/違反報告)
矢吹奈子(プロフ) - s u i _ 。さん» ありがとうございます!これからも頑張ってください(o^^o) (2017年8月27日 1時) (レス) id: 3b4e53296a (このIDを非表示/違反報告)
s u i _ 。(プロフ) - 矢吹奈子さん» ありがとうございます…!!お返事遅くなり申し訳ございません!主人公とシルクさんは両想いだけど、お互い片思いだと思い続けていて、主人公はまだシルクさんを好きでいてはいけないと思っているから。という感じですかね…分かりにくくてすみません(;´Д`) (2017年8月26日 23時) (レス) id: cca6ca5d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sui_。 | 作成日時:2017年3月20日 21時