【千銃士R】今世の一応天狗の貴銃士は大心友の皇帝の手足を望む (ページ5)

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4話~大心友だからこそ~ ページ5

　

　

おひいさまがトレーを持って一人で先に行ってしまい、俺とカール…さん？えっ何て呼べば良いんだよこれ
　

が見事取り残されてしまった

辺りを見回たしてみれば士官学校の生徒はそこら中にいるが何故か他の貴銃士が一人たりとも見当たらない

おいおい……いつもマスターマスターって騒いでるマークス何処だよ！？もしくはジョージ

つかさっきまでマークスとマスターそこにいただろ、どこ行った！？

　

　

ｺﾄｯ

　

　

カール「ふむ……八九」

八九「ッ！！……な、なんだよ」

カール「以前から気になっていたんだが何故Aの事をおひいさまと呼んでいるんだ？

本で見たがその呼び方はお姫様に対する訛った呼び方らしいじゃないか」

　

水の入ったコップを静かに置いて、威圧を孕んだ笑顔で俺を見てくる

え……何で俺朝からこんな威圧面接見たいなことされてんだよ…

俺何かしたか？今世の銃生は特に違反だとかしてる記憶ないんだが！？

　

　

八九「いや…べ、別に大した理由じゃ…」

カール「質問に答えたまえ」

　

いや怖い！目ェ笑ってないっての！！！

　
何でこいつおひいさまの次に小さいのに目が死んでるしやけに貫禄だとか威圧が凄いんだよ…！？

あっいやそれはおひいさまも同じか

おひいさまに関しては戦闘時のみだけど……

　

八九「……………」

カール「何故答えないんだい？もしかしてやましい下心でもあるのかなー？」

　

いやアンタがプレッシャーかけるからだっつーの！

　

八九「……いや、本当に他意は無い…

そ、その……おひいさま…Aは俺をこき使わないし、少しだらけたりミスしても許してくれるし、庇ってくれるし

………見た目が女っぽい…から？」

　

カール「……………」

　

八九「…………;;;」

　
　

　

　

　

　

　

　

　

　

　
　

　

　

カール「成程ねー、それなら納得だ」

八九「……え？」

　

カール「何を驚いてるんだ？僕はAの大心友だからね、Aの事を誰よりも理解していると自負している

だから君があの子をおひいさまと呼ぶ気持ちもわかるよ

Aは多少なりとも他者に優し過ぎる面がある」

　

　
さっき迄の威圧的な雰囲気は気付くと無くなっていて、目の前に座っているこの銃は心底幸せそうに頷いた

……そんなに？
　