彼氏がやたら嫉妬させようとしてくるのでやり返そうと思う【蒲公英】

弐 ページ3

.





先ず向かったのは獪岳の教室





『 体育着貸して 』


｢ 今日持ってきてねぇよ ｣


『 は！？もう！嫉妬作戦が！！！ 』





一方的に切れていると頭にズシリと重みが加わった





｢ よぉA 、 ｣


『 重いんですけど宇髄先輩 』


｢ なんで1年のお前が2年棟にいるんだよ

下克上か？派手で良いな！ ｣


『 違います 、体育着忘れたんです

そういう宇髄先輩も何で3年なのにここに？ 』





乗せられた腕を持ち上げながら聞けば

お前が見えたから

と何ともキザなセリフを言ってくる



くそう 、休み時間の終わりが近づくぜ





｢ それで嫉妬作戦てなんだよ ｣


『 聞いてたんですか 、盗み聞きとはえっちぃ ... ｲｴ 、ｽﾐﾏｾﾝ ﾎﾝﾄ 』





睨まれたので早急に謝る

くそう 、身長差あるから怖いんだよバカタレがぁ





｢ おい休み時間終わんぞ 、これ貸してやるから昼聞かせろよ ｣





胸元にグイッと体操着を押し付け

私の頭をぽんっとすると去って行った宇髄先輩





『 ... このイケメンがァ 』



ｷｰｰﾝｺｰｰﾝｶｰｰﾝｺｰｰﾝ




獪岳にじゃあねとだけ言って急いで更衣室に向かう

遅刻だと焦る一方で

体育着あったかいんだけど使用済み？

普通使用済み貸す？



いい匂いするんだけどムカつくなイケメンめ



なんて思ってた

参→←壱

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す