私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ6)

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樫野「俺の叔父さんはショコラティエなんだ。ガキの頃はよく叔父さんの店に入り浸ってたな...テンパリングでチョコがツヤツヤしていったり、色取りどりのチョコが出来上がってくのが面白くて......魔法みたいだなって思ったっけ

それに片付けを手伝うと、ちょっとしたご褒美をもらえたんだ」

「これさ... 」と言われ渡されたのは”ショコラショー”だった。

樫野「飲めよ、落ち着くぜ。一晩中作業してたんだろ？」

いちご「おいしい」
貴方「確かに落ち着くな...」

樫野「ボウルや器具にこびりついたチョコをホットミルクで溶かして作ったんだ。洗い物も楽になるし、何よりチョコを無駄にしないですむ。叔父さんらしいアイディアさ」

いちご「叔父さん、本当にチョコが大好きなんだね」

樫野「あぁ....叔父さんの作り出すチョコには、魂が入っているんだ......そんな叔父さんに憧れて、俺はここにいるんだろうな」

いちご「ごちそうさま....不思議、なんか元気が出たみたい」

貴方「良かったね、チョコレートにはアルギニンやテオプロミンといった元気になる成分がはいってるんだよ」

いちご「そうなんだ...」

樫野「よく知ってたな」

貴方「たまたま本で読んだんだ」

いちご「ふふっ...ココ最近チョコレートで悩まされたけど、逆にチョコに励まされちゃった....これも叔父さんの魔法かな」

樫野「焦るなよ、天野.....お前は、お前の魔法を見つければ良い」

いつもは樫野の一言で落ち込むいちごだけど、今回は励まされてる...なんかいい場面だけど、樫野がこんな優しいのって寒気がするなー...

なんて考えてたら、顔に出てたのか、樫野から強めのチョップを食らったよ