私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ34)

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天王寺「これより、小城美夜と雪野Aの試合を始めます。カスタードプリンを五個、二時間以内に作ってください」

緊張感あるな～

正式ではないけど....なんだか久しぶりな感覚

天王寺会長の合図で試合開始。互いに自分の作業に取り掛かる

安藤「なんだかドキドキするね、まーちゃん」

樫野「お前が緊張してどーする」

花房「Aちゃん、顔色悪いね。昨夜は練習してなかったのに」

皆に見られてるのが分かる

あぁはいったけど、流石だ、小城さんの動きはいい

手慣れてる感じがする

って相手のことは気にせず自分に集中しないと.....昨日考えた.....これは賭けだけど、やってみる価値はある

樫野「バカ！あいつに詰めすぎだ！」

カラメルは完成。あとは生地を作って完成だ

貴方「できました」
小城「私も」

できたのはほぼ同時

天王寺「二人とも完成ね」

まずは小城さんのから

理事長「ほぉーこれは....卵は烏骨鶏ですね。牛乳はジャージー牛乳ですかな？うーん」

小城さんのはどれも高級食材だ

そして次は私の番

理事長「ん、うん？これは.....うーーん」

反応は微妙そう

やっぱり駄目だったかな？

安藤「やっぱり苦すぎたんだぁー！」
樫野「うるせぇーよ安藤！」

花房「静かに、判定が出る」

理事長は結果を天王寺さんに伝えている

天王寺「では、結果を発表します」

いや、諦めるのは早い

自分が信じないで誰が私を信じるっていうの？

天王寺「プリン対決、勝者は......二年Ａ組雪野A」

貴方「.....ぇ」

安藤「やったぁーーーー！」
花房「Aちゃん！」

樫野「お前の勝ちだ！喜べよ」

貴方「いや、うれしいけど、それよりびっくりして」

小城「ど、どうして！私のプリン褒めてくれたのに！」

理事長「ふむ、濃くはあっておいしいのですがね」

小城さんのプリンの断面にはすが入っていた

そして私の方にはすが入っていない

小城「ありえないわ！私ここと同じ型のオーブンで練習したのよ！一度も失敗したことないのに！」

理事長「いくら同じ型でも、同じものではありません。貴方が使ったオーブンは焼き上がりが強い。調節しないと固く仕上がってしまう」

小城「知らないわよそんなこと！」

天王寺「雪野さんは知っていたわ