私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ32)

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運命のプリン対決ページ32

翌日の朝

中等部の調理室にて三人の男子の驚いた声が響いていた

貴方「そんなに驚かなくてもいいじゃん」

樫野「ふざけんな！あんな自信たっぷりに言っておきながらプリン作ったことないはねぇーだろ！」

花房「本当だよ」
安藤「なんで自分から勝負するなんて」

貴方「あんなこと言われてただで引き下がれるわけないでしょ！アンリ先生の悪口も言ってたし...」

樫野「だからってなぁ！お前が負けちまったら.....っまたあのオジョーとチームを組むなんてそんなのごめんだ！！」

確かに樫野の気持ちもわかる。

だが、私も言われっぱなしじゃ悔しいし仕方ないじゃんか

貴方「分かってるよ！ちゃんと練習するから！」

取りあえずいったん作ってみることに

貴方「まずはカラメルからか」

キャラメル「それはキャラメルに任せるですぅ～！最初にお鍋にお砂糖と水を入れて、きれいなあめ色になるまで待つですぅ～！」

貴方「あめ色ってこんな感じかな？あ、大さじ一杯の水入れるんだっけ？」

キャラメル「そうですぅ～」

カラメルは難なく作れ、型に流し込む

休む暇なく、次はプリン生地に取り掛かる

ソルト「卵はあんまり泡立てすぎるなよー。すが入ったら美味しくないからな」

貴方「うん！分かった！」

プリン液も流し込み、蒸し焼きにするためお湯を注ぐ

焼きあがったら粗熱を取って一時間冷蔵庫で冷やす

貴方「よし！みんな食べてみてー」

樫野「まぁ見た目はいい感じだな」

花房「いい焼き色だね」

いざ実食

食べてみたみんなの感想はなぜか愛想笑いの表情で

貴方「え...だめだった？」

花房「うーん美味しいんだけど」
安藤「なんて言うか」

樫野「普通だな。あと少し硬い」

貴方「本当だ。もう少し滑らかにしたいな」

安藤「でっでも初めて作るにしてはすごいよ！」

安藤君の必死のフォローがありがたく感じる

でも普通じゃダメなんだ

樫野「滑らかにしたいなら卵黄を多くして低い温度でやったらどうだ？」

貴方「なるほどね」

シンプルなものほど奥が深くちょっとしたことで状態が変わってしまう

面白いかも

貴方「なんかいろいろ試したいかも...ちょっと図書館行ってくる！」

作る前にプリンについて本で調べてからいろいろ試してみよう

樫野「あいつ片づけてから行けよな」

安藤「思い立ったらすぐ行動か」

花房「Aちゃんらしいよね」