私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ28)

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ルミ「天王寺会長、やっぱりあんたらに興味あるんかな」

貴い「「...え？」」

ルミ「会長はアンリ先生に特別可愛がられてた、いわば愛弟子やで！」

愛弟子と聞いて、天王寺さんが言っていた”ただ一人の人に認めてもらいたい”と言う言葉を思い出していた

あれはアンリ先生のことだったのか...

ルミ「それやのに２人がアンリ先生にスカウトされてやってきて、そりゃ気になるわな」

いちご「まっさかー...あ、でもAのことなら気になってるのかも」

貴方「そんな分けないでしょ....天王寺さんは親切心で助けてくれただけだよ」

ルミ「そうかなー？、、あ！そう言えば天王寺会長、今年のケーキグランプリにエントリーしたんやて！」

貴方「何？ケーキグランプリって」

ルミ「セントマリー最大のイベント！優勝すればパリに留学できるんや！」

いちご「パリっ？！」

ルミ「今まで参加したことなかった天王寺会長がエントリーしたんは！」

貴方「アンリ先生のいるパリに行くためってことか」

ルミ「そういうことやろな！」

いちご「わぁぁいいなぁ〜〜私も高校生になったらエントリーしたい！」

ルミ「何言うてんの？中学生かて参加できるんやで！」

貴方「え！でも高校生と中学生じゃレベルが違いすぎるんじゃないの？」

ルミ「可能性はあるで！げんに去年、スイーツ王子たちのグループが中等部で唯一二回戦まで突破したんや！」

中等部で...しかも去年ってことは一年生の時に出たってことだよね？

あらためて樫野たちの凄さを実感していると、ルミが「お嬢とさえ組まなければ...」などと謎の話をしていた

気になって聞いてみても、慌てたように話を避けようとしていた

ついでに樫野にはその話を持ち出すなと強めに否定されたのだった