私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ26)

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「雪野さん？」

名前が呼ばれ、目をかすかに開けてみると、目の前には天王寺さんの顔が...

貴方「えぇ！天王寺さん！」

あたりを見回すとピアノや豪華な家具がおいてある部屋にいることが分かった。それに隣にはいちごの寝ている姿がある

貴方「ここは...」

天王寺「安心して、私の部屋よ」

貴方「えー！」

びっくりして大きな声を出したら、隣で寝ていたいちごも目を覚ましてしまった...寝ぼけながら部屋を見回して、驚いているいちごに「天王寺さんの部屋」だと教えると、慌てて起き上がろうとしてベッドから落っこちてしまう

貴方「いちご大丈夫？」

いちご「だっ大丈夫、大丈夫」

天王寺「雪野さん、天野さん」

貴い「「はっはい！」」

天王寺「もう少し休んでいらっしゃいな」

貴方「あのぉ、どうして私達の名前を知ってるんですか？」

天王寺「雪野Aさん。天野いちごさん。貴方たちがアンリ先生にスカウトされて、転校してきたっていうのは、学園中で有名よ」

いちご「そっそうなんですか？！」

この後、天王寺さんがスフレを作ってくれるらしくて、その作業を間近で見せてもらうことになった

天王寺さんのお菓子作りの姿はすごかった
何一つ動きに無駄がなく、迷いもないように見えた感動していた

いちご「A...！あのトロフィー」

いちごの指差す方見てみると、ある棚にたくさんのトロフィーが飾ってあることに気がつく

貴方「学生ケーキコンクール優勝。ジュニアケーキコンクール優勝。全国洋菓子選手権第一位...」

いちご「見事に優勝ばっかり...すごーい！」

天王寺「全部ただの置物よ....私はただ一人の人に認めてもらいたくて頑張ったの。トロフィーはそんなオマケみたいなものね」

貴方「それでも凄いですよ！その人も喜んでくれたんですよね？」

天王寺「えぇ.....あぁそうだ、紅茶は何が良いかしら？」

貴方「私はアールグレイでお願いします！」

いちご「私もAと一緒で！」

天王寺「そう...もうすぐできるから、そこに座ってて大丈夫よ」