私はフルーツを使ったスイーツが得意です！弐 (ページ11)

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花房「さて、紹介も終わった所で、少し遅くなったけど....いちごちゃんとバニラ、それとAちゃんとソルトの歓迎パーティーをやろう」

カフェがスプーンをくるくると回すと、机の上に飲み物やいろいろなスイーツがでてきた。これもスピリッツの魔法なのかな

花房「皆で準備したんだよ」

いちご「このマジパン人形とバラの飴細工は花房くんね？」

花房「当たり」

貴方「じゃーこのチョコ細工は樫野でしょ？」

樫野「あぁ、雪野にはまだ無理だ」

貴方「一言余計だよ」

いちご「このお餅みたいなのは...？」

安藤「和菓子で使う牛皮だよ。生クリームといちごをくるんでみたんだ」

それぞれの得意な技を生かしたケーキを歓迎会のために準備してくれたみたいだ。

主役のケーキはフルジェ...フランス版の苺のショートケーキ。日本の苺ショートよりどっしりとしてコクがある味わいだ

いちご「それにしてもこのマジパン、どうしてこんなに上手く作れるの...？！」

花房「”職人は目で盗め”って知ってる？」

いちご「ううん」

花房「将来、どこかのパティスリーに入っても...」

いちご「パティスリー？」

貴方「ケーキ屋さんのことだよ」

花房「誰も親切に教えてくれたりしない。新入りは先輩の技を見て盗むしかないんだ」

いちご「へぇーそういうもんなんだ」

貴方「やっぱ世の中厳しいか」

花房「なーんてね！ここは学校だし、いちごちゃんとAちゃん、可愛いからなんでも教えるよ！」

樫野「俺、あいつの性格ついていけねぇー」
安藤「同感」

貴方「あそこまではとは言わないけど、樫野も女の子に少し優しく接することを覚えたほうが良いよ」

樫野「お前も無神経な性格を直したほうが良いと思うぞ」

貴方「はぁ？樫野の方が何倍も無神経だよ！」
樫野「いーや！お前のほうが無神経だ！」

安藤「まぁまぁふたりとも落ち着いて！今日くらい喧嘩はしないでよ」