きみの声…

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母「この子は心因性難聴っていって精神的ストレスで耳が聞こえにくくなる病気なの」



北山「精神的ストレス…」


母「そう…この子をそこまで追い込んだのは私のせい、、私は自分で言うのも恥ずかしいけど、海外でモデルとして仕事をしていて、その仕事で出会ったのがこの子の父親。当時パリでデザイナーをやっててね、、私たち二人とも日本人だったから結婚をして日本に戻ってきたの。」



北山(Aちゃんは、両親譲りのスタイルと美しさがあるんだ。納得。)



母「Aが生まれて、とても幸せな時間を過ごしたわ、親バカかと思われるけど、この子はモデルの子だからやっぱり他の子とはスタイルも容姿も日本人と思えなかった。

父親も日本で音楽のプロデューサーをやっていて、今も芸能界の裏方で活躍してるはずよ、」



もも子「 してるはずって…ことは」


母「そう。離婚したのAが5歳の時、あの人が自分の仕事に精一杯で家に帰ってくることが少なくなって、お互いにケンカが増えてお互いのために離婚した。 Aの幸せを奪ったの、」



玉森「幸せを奪う…？」



母「Aはね、歌うことがとっても大好きなの。でも、その時の私は音楽を聴くとあの人を思い出す。あの子の父親の事を思い出すのよ…だから、、、だから、あの子が歌うとあの子に暴言を吐いてたわ。

あの子を家に居づらくしてしまった。」



とても悲しい、切ない、横顔でAのお母さんは涙を静かに流しながら泣いていた。

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