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「あのさ、明らかに先生と生徒がやる行いじゃないのよ……」
大きくため息を着き、太ももの上に頭を乗せてすぴすぴと寝ている零くんに話しかけた。
「俺らの仲あだしい〜の」
なんだ起きてたのか…ともう一度Aは大きく息を吐き零の頭の上に手を置いた。
「……何?」
「ん〜ん、そう言えば彼氏もよくこうしてくるなって」
あはは。と笑えば明らかに零くんは驚いた顔をした。そんなに私に彼氏がいる事が意外だっただろうか。
「いや、は?俺聞いてねえよ」
「?、だって言ってないし」
「はあ?………Aちゃんにできて俺にできないとかおかしいだろ!」
「そこ?……そんな事言われても……まあそのうち別れる予定ではあるの」
「!、どうして」
「疲れちゃっただけ……相手が一方的に甘えてくるの。それは嬉しいし、受け入れるけど疲れてる時とか気分が良くない時にニコって笑ってソレを受け入れるのがしんどいなって」
「………悪い」
「零くん?」
零くんはバサッと起き上がり私を見た。
「俺のも迷惑だろ?気づかなくて悪かった……」
「ッ、え、いや……零くんはいいのよ!ほら、寝た寝た」
零くんの頭をもう一度太ももの上に乗せ、くしゃくしゃと撫で回した。
「ッ?!、ぅ、お、おいっ」
「ふふっ、零くんも可愛いところあるね?先生少しきゅんってしちゃった♪」
「……………うざ」
さっきは否定的だったのに……と零くんは少し不機嫌そうに、そして嬉しそうに拗ねてしまった。
「ふふっ」
「笑うな」
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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時