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「さぁさぁ皆さんご注目!夢ノ咲が誇る2大アイドル、『2wink』と『UNDEAD』の合同企画……【復活祭】のライブがはじまるよ〜!!」
「はじまるよ〜☆」
「あっ、そこのお客さん!押さないでね〜!」
「大丈夫、大丈夫!そんなに押さなくても俺らの曲ちゃんと届けるから……!」
ひなたくん、ゆうたくんはお客さんに話しかけながらも周りを見て話を進める。
「流石、導入が上手いわね。あの2人が先に登場してくれたらなんの不安もないわね」
「楽しそうだな。天野先生、大神、朔間先輩も」
「分かるかえ?いやぁ、若いというのは良いものじゃのう」
「おじいちゃん、もうすぐで出番なんだから頑張ってね」
「うむ、もちろんじゃとも。Aさんも頑張ってくれたようじゃしな」
「あと……さ」
私は横にいる薫くんに目を向けた。
「む、む〜、む〜〜っ!」
「む〜む〜いってどうしたんじゃい?お腹でも痛いのかや?」
「むぐっ、むぅ〜、っ!!」
薫くんはロープで縛られ、手錠をかけられ口を塞がれている。ちょっと……いや、だいぶ可哀想だ。
「ふむふむ、なぁるほど、ママのお乳が欲しいのかや♪」
「ぅゎ……」
「ッ!!!」
薫くんは零くんに蹴りをいれた。
「あ痛っ!?蹴ることないじゃろ!暴力反対!」
「ああ、羽風先輩は猿ぐつわを噛まされているせいで喋れないんだな。2winkが歌っている最中だ。静かにしてくれるなら俺が取ろう」
薫くんはうんうんと頷き、アドニスくんはさっき言ったように猿ぐつわを取る。
「ぷはっ!ありがとう!空気が美味しい……!ちょっとぉ〜っ、温厚な俺でも流石にキレそうなんだけど?!」
「アドニスが騒ぐなっつってんだろ、黙ってろチャラ男」
「いやいや、文句くらい言わせてよ。俺、会場に着くと同時によく分からない黒服に捕まって縛られてこの棺桶の中に放り込まれたんだよ?!
しかも、野菜とかお肉と一緒に!」
「あははっ、そこにチーズとか足してオーブンに入れたらグラタンね」
「ちょっとA先生?そこ笑うところじゃないからね??もうっ、時間空いてるあいだ女の子つまみ食いしようと思ったのに」
「ダメじゃよ〜、口に入れるなら春野菜とかにせよ、薫くんなら節度を守るじゃろうが」
「うんうんわかった!日頃の言動を深く反省してま〜す!」
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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時