愛して欲しい【朔間零】 (ページ35)

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｢じゃあ俺は失礼するよ〜、じゃあねA先生、デートの事忘れないでよ？｣

｢はいはい、気をつけてね｣

薫くんに手を振りバイバイと言えば、後ろから手が伸び肩を掴まれる。

｢そうじゃった、デートってどういうことじゃ？｣

｢あら、本当にデートする訳ないじゃないし｣

｢……しないのかえ？｣

｢するわよ？｣

｢ん……？｣

｢流石に外でスクープ取られるのは嫌だし、室内デート？｣

｢いやダメじゃろ危険じゃって｣

｢お互いの家行くとかじゃないわよ？…………あ、学院祭！学院祭の合間、薫くん誘おうかしら｣

｢は……？いや、ダメじゃろ、絶対許さんぞい｣

｢でも、学院祭なら時間短いし…薫くんの事だから他の女の子も相手するだろうし、短く終わるでしょう？周りの目もあるし｣

｢じゃあ我輩と回ってくれないのかえ？｣

｢……え？なんで回らないといけないの……？｣

｢ヴッ……｣

｢薫くんと回るのは約束のためだし……基本的に私もやらなきゃいけないことあるし｣

｢え〜〜なんでじゃ……酷い……我輩も一緒に回りたいんじゃが……太陽が出てる中必死に頑張る我輩に何か褒美があってもバチ当たらんじゃろう……？｣

｢…………悪いけど絶対回らないわよ。
じゃあ晃牙くんとアドニスくん見なきゃいけないから｣

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復活祭当日

｢まさか私が駆り出されるなんて……あんずちゃん、ここの照明ってこっちでいいのかしら？｣

｢はい、大丈夫です！｣

現在、舞台セットを手伝ってる最中だった。
UNDEADのみんなが今どうなってるか見に行きたいけど、こちらはこちらでやる事がある為、中々席を外せない。

｢あんずちゃん、あとは私でできるから他のところ手伝ってあげて？｣

｢助かります、ありがとうございます！｣

あんずちゃんは頭を下げ、部屋から出て行った。
それと同時に誰かが入ってきたのだが、気づかなく大袈裟な反応を取ってしまった。

｢天野先生、少しいいか？｣

｢うひゃっ……あ、なんだ、蓮巳くんか……どうしたの？｣

｢いや、こちらの準備が終わった故、手伝いに来た｣

｢あ、本当？なら手伝ってもらおうかしら
開演までもう少しだし、急いで且つ正確にやりたいの｣