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｢うむ、ダンスパフォーマンスはそこまで力を入れてないみたいじゃのう。それぞれしたい時にパフォーマンスをすれば良い……という事かのう？｣
｢まあ、今回はこれくらいが丁度いいんじゃないかな。演出だってあるんだし｣
｢それにしても天野先生は随分と気持ち良い踊りをする｣
｢確かに、プロデューサーって言うだけはあるな｣
｢どれ、体を慣らしながら練習でもするかのう｣
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｢おまたせ〜、うん、ちゃんと練習してるようね｣
｢あ、姐さん。ここの部分わかんねえんだけど｣
晃牙くんは私に近づき、足を動かす。
確かにここの足の動かし方は難しいかもしれない。
私は持っていた荷物を置き、足を動かした。
｢ああ、そこは____
で、だいたい3秒後、足を左斜め後ろに置く｣
｢……こうか？｣
｢そうそう！いい感じよ…♪
今回のダンスパフォーマンスは少なめにしてある分、各自やりたい事をやってもらうわ。
あと、パフォーマンスを少なくしてる分、通常よりも早く覚えてもらう。何せみんな集まらないんだもの｣
｢え〜、俺を見て言わないで欲しいな〜｣
｢さ、あと10分後、本格的に練習するわよ｣
私は部屋の隅に行き、みんなの様子を見ながらもうひとつのユニットのコンセプト資料に目を通す。
｢はぁ…………｣
｢おや、疲れているようじゃのう｣
｢うわっ！……ぁ、零くんか…びっくりした。私の事はいいから練習しなさい？｣
｢我輩、ある程度覚えたぞい…♪｣
ああ、そうだ。零くんってそう言う人だった……
｢じゃあ晃牙くんとかアドニスくん見てあげなさいよ｣
｢あの子達は心配いらぬよ、それに何かあっても我輩がおるし｣
｢…………零くん、自分だけでどうにかしようとするのは癖ね。ユニットはみんなで支え合わなきゃ意味が無いわ｣
私は資料を置き体を伸ばす。
｢ふぅ……そろそろ、私も体動かそうかしら｣
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作者名：X | 作成日時：2023年5月5日 21時
