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｢頑張ったらデートしてあげるって言われて、仕方なく来たけどさ…むさ苦しい男達と練習とか無理なんだけど…げろげろ｣
薫は床に座り、あ〜ぁ。とため息をついた。
｢はて、デートとな？あんずの嬢ちゃんがかえ…？｣
それはまた珍しいのう。と、零は首を傾げるが、薫は横に首を振った。
｢？、違うよA先生が｣
｢……は？｣
｢そういえば姐さん遅いな｣
｢さっき職員の人に呼ばれていたから来るのが遅いのだろう｣
そう晃牙とアドニスが話していれば、勢いよくドアが開きAの声が響いた。
｢ごめんなさい遅くなって！！｣
｢Aさんや！羽風くんとデートとはどう言う____｣
零は薫から視線を逸らしAに視線を向けると、そこに立っていたのはスポーツウェアを着ていたAが立っている。だが、ピタッとした服で体のラインは目立つし、お腹も空いていて零は眉間に皺を寄せ唸った。
｢わ〜、眼福だね…♪｣
｢……？｣
薫はご機嫌そうに笑い、俺頑張ってきたよ〜と手を振った。
｢Aさんや？！露出が多い気はせぬか…？｣
｢えっ？いつものトレーニングウェアだけど…｣
何かおかしいだろうか。
｢Aさんや…我輩の上着貸すから羽織ってくれぬかのう｣
｢え〜別に俺はこのままでもいいと思うけどね♪それにその格好気に入ってるから着てるんだもんね。ね、A先生｣
｢まあ、動きやすいし……そうね。それに一応パーカー羽織ってるじゃない｣
｢オイ、んな事より早く始めよーぜ！｣
｢あっ、そうね。えっと、一応これ、ダンスのデータディスク。本当は事前に渡しておきたかったんだけど、時間なくて…………ちょっと用事があるから各自それを見て体を慣らしてちょうだい。20分くらいで帰ってくるわ。
30分から本格的に練習するからそれ迄になるべく頭に入れるよう｣
Aはアドニスにディスクを渡し、できるだけ早く帰ってくるわ。と言い残し出ていってしまった。
｢ふむ、じゃあとりあえず流してみるかのう｣
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作者名：X | 作成日時：2023年5月5日 21時
