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復活祭 ページ29

「______なるほど、で、ダンスをプロデュースして欲しいと?」



「ああ、昨日まで仕事があったようじゃが、すまんのう、頼めんかえ?」



「問題ないわよ。だって講師としても来てるんだもの」



でもね…。そう言葉を続けながら復活祭の企画書にサラッと目を通した。



「人が集まらなきゃ話にならないわ。いくら零くんの頼みでもやる気がない子がいるなら素直に頷けないわね。


貴方リーダーなんでしょう?何とかしなさい。どんな事情があろうと私は知ったこっちゃないし」



これは仕事だ。



「そんな中途半端な状態で頼まないで欲しいわ
どうしても私に頼みたいと言うならそれだけの何かを私に見せて」



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━━━



「という事があったんじゃよ…♪」



「はあ…?てかテメェなんでそんな嬉しそうなんだよ……」



「朔間先輩はその天野先生にどうしてもやってもらいたいのか?プロデュースを」



「別に姐さんに頼むのはいいけどよ、俺アイツの実力がどんなものか知らね〜ぞ」



「ああ、できれば頼みたいんじゃよ実は間近で彼女の実力は見たことないんじゃが、ずーっと前に天祥院くんが凄いと褒めていたからのう」



「……とりあえず羽風先輩をどうにかするしかないか」




「くっくっくっ、楽しくなりそうじゃ♪」








一方。



私はさっきあった事を奏汰くんに相談をしていた。


「う〜ん…私ちょっとキツイ事言っちゃったかもしれないわ…」




「あまり、きにしなくても、いいとおもいますよ〜?」




奏汰くんはよしよし。と、濡れた手で私の頭を撫でてきた。せめて手は拭こうか……。




「A、すみませんが、おこしてくれませんか?」




「ん?あ〜、いいわよ、ほら掴まって」




噴水の中にいる奏汰くんに手を伸ばしギュッと握る。




「よし、引っ張るわ…うわっ!!!」




次の瞬間、じゃぶんっ!!!っと大きい音を立て噴水にダイブした。



「だ、『だいじょうぶ』ですか…?」




「いたたっ………あ〜、濡れちゃった」




「ふふっ、せっかくですし、Aも『ぷかぷか』します?」




「あ〜〜…………ふふっ、もう濡れちゃったしいいわよ、付き合ってあげる。その代わり私のお話聞いてくれるかしら?」



「おはなしですか?いいですよ、ききます♪」

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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時

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