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「という事で!やって参りました、ゲームセンター……☆」
「見てみてあんずちゃん、このマスコットすごく可愛いわよ」
「ほんとだ……あ、これも可愛いですよ!」
「ふふっ、ほんとだ♪」
「何がという事でなのか分かりにくいのう……というか女子達は2人でキャッキャしておるし……
買い出しの荷物は郵送したものの手ぶらという訳では無いし……寄り道をせずに、まずは学院に戻るべきじゃないかのう?」
「いいじゃないですかちょっとぐらい!転校生さんも朔間先輩もA先生も誰かの為に働いてるから息抜きしないと!
ストレス発散するべき!ほらほら、遊びましょ!」
「う〜む、Aさんが楽しそうじゃし、ひなたくんがそうしたいなら付き合うが……やはりこういうピコピコしたものには、どうも馴染めんわい。
ここで荷物番をしておるから、Aさんと嬢ちゃんとで遊んでおいで」
「えぇ〜?そう言わずに!やってみると楽しいですよ!こういう遊びも♪」
「わわっ、ひなたくん強引じゃのう……兄と言うより弟っぽい感じがするわい」
「ふふっ!じゃあ今日は俺が3人の弟になってあげますよ♪本物の弟は忘れ、たっぷり甘やかしてくださ〜い♪」
「あっちもあっちで、楽しそうね」
「ふふっ、そうですね……あれ、でも」
「……?、あっ」
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「うひゃっ、朔間先輩の弟さん?!いつの間に背後に?」
ひなたくんは一生懸命弁明する横で、やはり誰かおったのか。と納得した零くんと、あとからやって来たつむぎくんが挨拶をしてきた。
「あら、つむぎくん久しぶりね」
「わっ、A先生!お久しぶりです!元気にしてましたか?」
「もちろん元気よ」
「ふふっ、近くによるまで気づきませんでした……やっぱり度数があっていないんですかねえ……」
つむぎくんは眼鏡を軽くいじると、ひなたくんもこちらへやってきた。
「う〜ん、買い換えればいいんじゃないですかね、眼鏡」
「うお、どうしたんじゃい、Aさんとひなたくん?我輩を置いていかんでおくれ〜?」
私たちがつむぎくんに寄っていた事に気づいた零くんは息を吐き肩を落とした。
「ふん、誰だって気にせず置いていく癖に、自分が同じ事されると嫌なんだ?」
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作者名:X | 作成日時:2023年5月5日 21時