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｢いつも晃牙くんには悪い事しちゃってるわね……｣
Aはドアを見つめ眉毛を下げた。
気を取り直して……と零の顔を見て棺桶の横に腰を下ろすと同時に、棺桶の扉がバタンッ！と、閉じた。
｢……えっ？｣
｢朔間零は今留守じゃぞい……｣
やはり気にしているのだろうか。
｢……ごめんなさい、零くんに嘘ついて。けど一応先生とアイドルだし……アイドルって恋愛は御法度でしょう？だから零くんの気持ちには答えられないわ
けど、そのせいで零くんと気まずい雰囲気になるのも嫌だったの。私は零くんを生徒として大好きだから｣
するとゆっくりと棺桶が開き零はなんとも言えない顔でAを見つめた。
｢もう二度と俺に嘘をつくのは辞めてくれ。例え俺を傷つける内容であっても｣
｢……わ、かった……わ｣
｢あと、俺も悪かった。掴んだ腕、痛かったろ？跡になってねえか？｣
｢大丈夫よ、心配しないで｣
｢あと、恋愛は御法度って言うけどさ……俺らだって人間だよ｣
｢……！｣
｢俺はアイドルの朔間零であり、なんでもないただの男だよ｣
｢零くん……｣
｢でも言ってる事は理解できる、俺だってそう思うし間違ってはいねえよ。
けど、俺の気持ちは否定してないでくれ。気の迷いだけで片付けないでくれよ…それは俺のへの否定であり、あんたへの否定だ
別にいい、Aさんが俺の事を好きじゃなくても。
けど俺は愛し続ける。だって俺はAに惚れてるんだからよ｣
零はAの手を包み込むよう握り額にキスを落とした
｢魅入られたのが運の尽きじゃよ、Aさん｣
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作者名：X | 作成日時：2023年5月5日 21時
