嘘 ページ6
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ささくんは警察署長という立場にも関わらず、誰よりも現場に行き、走り回っているのを良く見ていた。たまにうちの店に来ては犯罪の多さに愚痴を零していたが。
釈迦先輩に関してはずっと頭が上がらない存在。高校のとき、たった1年だけど、凄いお世話になった。
『白髪の男ですか。その人何したんですか？』
ｻｻ「いやまぁ、ガソスタ爆発させたんだよね。」
ｼｬｶ「ガチであいつ何度やるんだよ。」
大きなため息を着く2人にちょっと同情してしまう。あの子、ガソスタ爆発させてあんなボロボロだったのか。でも肩の血は多分このふたりがやったのだろう。
『みてないですね。』
ｻｻ「ですよねぇ。すみません、ご協力ありがとうございます！」
『いえいえ』
ニコニコとしてる私を釈迦先輩が、じっと見てくる。何となく勘づいているのか。
ｼｬｶ「…本当に？」
『本当です。私がおふたりに嘘つくわけないじゃないですか。』
ｼｬｶ「まぁいいや。Aのこと信じるよ。」
ｻｻ「釈迦さーん。行きますよー。」
またね、そう言い釈迦先輩はささくんの後を付いて行った。
んー。あの人がこれで終わらすと思わなかったんだけどなぁ。
とりあえず一息つくために、隠し扉を開く。壁にもたれ掛かり大きく呼吸している青年。早くこの怪我とかをどうにかしなきゃだな。
『救急隊呼びますね。』
「いや、大丈夫っす。すぐ出てくんで。」
『その状態で出ていってもすぐ捕まりますよ。それに、怪我人をほっとくほど私は冷たくないですから。』
携帯を出し連絡を入れた。
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作者名：もみじ | 作成日時：2023年7月28日 1時
