拾陸 ページ9
あのあと私は縁側に座り、駆け回る短刀達の様子を眺めていた、
なんとも活発で、楽しそうに笑いながら走る子達を見ていると、癒やされてしまう、
いつの間にか、少しだけ微笑んだ、
そのことに気づいたらAはハッとし、手を口元につけた、
(どうして私は……笑ってなんか……)
思えば、之までもよく笑ってしまっていた、
それほど、ここに居る時間が楽しいのか、
(自分がわからない………)
どうして笑うの?
何故?
?「Aーーー!」
『わわっ』
後ろから何者かが飛び付いてきた、まぁ、こんな事をするのは限られているのと、声ですぐわかってしまう、
『ちょ、なによ……鶴』
鶴「いやーなんかAの後ろ姿見たら無性に飛びつきたくなってな〜」
ガッチリと腰に回された腕は、解かれることを知らないかのように、先程よりも力を強めてくる、
『もう………
で、なにかあったの?』
鶴「……………………」
『やっぱりだ、ほら、話聞いてほしくてきたんでしょ?』
鶴「……………………
……………………
……………………
……………………
Aが起きたら傍に居なくて、怖くなった………」
言っていなかったが、今は正午少しまえ、朝から遊んでいたのだ、
今の話を聞いてわかるように、鶴はまだ起きていなかった、
『ぁ……………………ごめんね?信濃に急にあそぼうって言われちゃって………っ…』
喋っている途中だと言うのに、鶴丸は私の首筋に唇を這わせた、
『っ……………………ごめん、大丈夫よ、【前みたいには】しないから……』
鶴「っ……………………約束、だぞ」
『うん、分かってる』
「……………………」
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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時