伍拾漆 ページ46
『……っ、う、ん、朝……?』
物「Aさん、おはようございます、ご気分の方は如何ですか?」
『え………?』
物「昨日の夜、僕が部屋に帰って来たら、Aさんが鶴丸さんに抱きついて泣きながら寝ていらっしゃったので……」
あぁ……あの儘私は寝てしまったのか、
昨日の三日月との事を思い出すと、また良く分からない涙が出てくる、
其れを必死に堪え、物吉の方を向く、
『うん、ごめんなさい、大丈夫よ、心配かけたわね、処で鶴は?』
問い掛けたと同時に襖がスッと開いた、
鶴「呼んだか〜?、って、本来は俺がお前等を呼びに来たんだけどな、朝餉、できたぞ、って、A、お前着替えてねーのか?ほら、待っててやるから早くしろ」
『え、あ、うん、待って』
________
『ごめん、お待たせ』
鶴「ん、じゃ、行くか」
___あれ、考えてみろ、食堂に行けば、……
そう思うと、脚が動かなくなった、
物「Aさん?」
『あ、えと……ごめん、なんでもないの』
意を決して、歩き出した、
______
歌「あ、三振とも、ほら、奥の席が空いているだろう、そこを使ってくれ」
食堂に入ると、盆を持った歌仙がいた、
多分伊達の皆のところに行くのかな…?
私達も椅子に座ろうとする、と、
第二部隊が、集まって座っていた、
蜻「待っていましたぞ」
薬「A姐と食べるの、以外と初めてだな!」
陸「わっは〜!飯じゃ飯じゃ〜!早く座って食べるぜよ〜!」
堀「お話するのは、前回の出陣以来ですね!」
和「ったく、待ちくたびれたぜ」
そして、向かい側を見ると、ご丁寧に第一部隊も勢揃いである、
言うまでもないだろう、空いている席の向かい側に座るのは
髭切、山姥切、三日月、
鶴「いよっし!じゃんけん?とやらで勝った順に席を決めるぞ!」
三日月の向かい側は一晩奥、つまり皆座りたくない場所、負けたら……そこだ、絶対、
しかも物吉だぞ!幸運王子様には勝て無い……!
でも!!
「「『じゃーんけーん!』」」
ポンッ
で、
一人負けした
結界
|三 山 髭 膝 骨 大
壁| 蜻
|貴 鶴 物 和 堀 薬
※Aさんは貴方の貴です
(あぁ……なんてことだ)
気不味いのだ、目の前の自称じじぃはほけほけと笑っておられますが、
私の心はそう穏やかにはなれん!
鶴「A、どうした?」
『え?あ……』
三「Aすまんが後でちと良いか、話したいことがある」
『へ……あ………』
(ここで、ちゃんといやなきゃ)
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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時