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伍拾陸 ページ45

事件が終わった夜の日のこと、

「A」

『?嗚呼、三日月、どうしたの?こんな夜更けに』

湯殿から出て廊下を歩いていると、三日月に声をかけられた、

三「いや、少し話をしないか?」

『ええ、いいわよ』

縁側に腰掛ける三日月の隣に腰を下ろした、

『っわぁ!?』

と、いきなり肩を引っ張られ、身体が密着した、

『ちょ、え、み、三日月!?』

三「………今日は、お前が無事で良かった……」

『え………あ、私が一時期堕ちていたってやつ?』

三「もう、元のお前には会えないのかと……っ」

『ごめん、心配かけたわね』

全くだ、と呟いて、肩を抱く力を強くした、

『私は、大丈夫、ここに居る、ね?』

三「嗚呼、

A」

『な……………………に








っ』

顔を上げた私の瞳には、三日月の薄く開けられている瞳があった、

『っ!!

やめて!!』

唐突の口付けに、思わず拒絶をした、

三「………」

『ご、ごめんなさい、今日はもう床につくわ、おやすみなさい!!』




その儘、何を考える事も無く、ひたすらに廊下を駆け抜け、布団に潜った、

物吉はまだ帰っていないようだ、

鶴「A…?どうした…?」

『つ………る……』

嫌だったわけじゃない、だけど、私は、口付けの相手は何時だって、鶴が、いいのに……、

布団の傍に座る鶴の服の裾を力無く掴み、顔を少し出す、



『好き………っ』

鶴「っ………!?」

その儘、顔を近づけて口付けをする、

鶴「A……?」

『ごめんなさい、ごめんなさい………好きなの……』

鶴「A、大丈夫だ、俺は何時だって」

お前の傍にいる






『うん……』

私は瞼を閉じた。

伍拾漆→←伍拾伍



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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時

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