伍拾弐 ページ41
鶴「物吉!三日月!」
三「大声を出すでない、大丈夫だ」
物「はい……Aさんが、中で自分と闘っているんですAさんが一番、辛いはずです……!」
______
『っ………!なんで、こわれないの、よ!』
ビリィッ!!
『はぁ、はぁ、力任せにしても、駄目、ってことなの………?』
___貴方は、まだ私と向き合っていないからよ
『だれ!?』
振り返る、
其処には、A水城が居た、
黒い気を纏った…
___私は、貴方の一部だよ、貴方が自分自身を痛めつけ続けたせいで生まれた存在
『自分を、痛めつけた……?』
___分からないの?本当は自分でも思ってた癖に…
【自分が、良二様を殺したって】
『……………………は』
___だから、私か貴方、どちらが本当の私なのか、自分でも分からなくなっちゃったの
『わ、私は私!ここに居る!!』
___そんな事言っても、私が此処に居るんだから言い逃れなんて出来ないよ、真実が目の前にある限りは……
『私が此処に居るんだから!!其れに私は、良二様が大好きだった!殺したなんて有り得ない!!』
___その裏で、憎んでた
『あの人が大切だった!!』
___でも、その後に貴方が、あの男にされた仕打ちは酷いものだったじゃない
『其れでも、其れでも元のあの人に戻ってくれるって、信じてた…!』
___でも、戻らなかった
『………っ!!』
___思い出してみてよ、毎日、折られる事に怯える日々だったでしょう?
『は……っ』
___貴方が、殺したの
『嫌よ…』
___真実から、目を背けないで
『嫌……』
___私が変わりになってる上げるから、ほら、こっちに来て?良いところに連れてってあげる
『……………………』
私は無意識に、差し出された手に、
手を伸ばした。
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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時