検索窓
今日:33 hit、昨日:5 hit、合計:84,334 hit

肆拾玖 ページ38

良「てめぇの事なんざ興味ねぇよ!!

俺の中にあるのは、妻を見殺しにしたお前への憎しみだけだ!!」

『勝手に私が見殺しにしたとでも思い込んでいて下さい、あんな優しい方を見殺しにする最低な奴では私は御座いません!!』

術によって飛んでくる刃物や強風、其れすらもA水城は軽々と斬り裂いていた、

陸坂良二も、呪力が底につきかけていた、

良「はぁ、はぁ……」

『良二様、今なら楽にしてあげます、決断してください、苦しむか、楽になるか……』

俯いた良二の顔は、Aには見えない、が、

ニヤリと

笑った、

良「さぁ……?お前が消えれば答える必要はねーだろ?」

『は……っ!?』

Aの腕をグッと引き、顔を近づける、

良「鶴丸国永、よーく見てろよ、自分の妻が汚される苦しみを」

鶴「っ!!?待て!!!」

『ん………っ!!??』

唇が重なる、

(嫌だ)

(嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!)

途端にAの目は光り出す、

良「ははは……作戦成功……

これで血ぃ見せてやれば完成………」

良二はAの頭に手をかざす、

良「〜〜〜〜〜〜」

良二が何かを言い終えると、Aの頭の中には【あの時】の光景が広がった、

燃える家、

倒れた人の大量の血、

其れを凝視してしまったAは、頭を抱え、蹲って呼ぶ、




『嫌だ嫌だ、もう、嫌なの……

大切な人が居なくなるのは………、

助けて……

助けて……

助けて……



鶴……………………っ』

伍拾→←肆拾捌



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。