肆拾伍 ページ34
良「久しぶりだなぁ……といっても、もう1000年くらいは経ってんのか」
『どう、して……貴方はあの時、自害した筈じゃ……』
良「嗚呼、そうだよ自害してる、確かにここに居るのは可笑しいよなぁ……？」
奥の椅子にドカッと座り、目を細めて私を見つめる良二様は、もう、あの頃の優しい良二様を映し出していなかった、
『では……何故………』
良「此処にあるのはなんとも不思議な魂でさ、実体を持つ魂なんだよ、消えた魂の灯火をもう一度灯してくれるって言う、
でさ、もう一回生き返りたいなーって思ったんだよ、
それで、魂さんに聞いたんだー、【どうしたらもう一度生き返れますか】って、勿論、最初は無理だと思ってたんだよ？でもさ、意外な言葉帰ってきて、……
【憎き相手を自身の手で血で汚してこい】
だってさ」
『それって………
誰、ですか………？』
不思議と腕も、唇も、手も、脚も震える、
身体が叫んでる、
良二様は、ニヤリと口に弧を描いた、
そして、曇った瞳で私を見据え、言い放つ、
良「聞くまでもないだろ…？
お前だよ、【A水城】」
叫んでる、
【逃げて】って………、
良「だってさ、俺が行くなったあとに夫婦刀だぁ？
俺はお前のせいで妻が死んだっつーのによぉ！？
それで折れたあとはまた呼ばれて良い主様に……かぁ？
っざけんな、なんで俺には幸せがなくて、お前にはあんだよ……！」
良二様は立ち上がり、私に近づくと蹴り飛ばす、
『……っ！』
が、所詮は人間、余りダメージはない、
良「なぁA、此処で決着付けようぜ
今から大量の遡行軍を此処に置く、其れを全部倒して俺のとこまで来い、そして俺を斬れたらお前の勝だ
無理だったら、お前の本霊ごと消させてもらう」
『え……まっ……！』
良「じゃあな、待ってるぜ、ま、到底無理だろうがな」
そう言い残し、良二は消えた、
そして、周りには大量の遡行軍、
『…………』
鶴「A」
すると、突然鶴丸に手を握られた、
『鶴……？』
鶴「大丈夫だ、お前を消させたりなんか、しない」
『うん』
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雪鰆 - めっちゃ面白いです！やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (
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作者名：Ｄream | 作成日時：2018年5月26日 21時
