丗壱 ページ24
審「率直に言います」
ゴクリ………
審「残念ですが、そのような術は私にも扱うことはできません」
鶴「はぁ!?」
鶴丸「……っ…………」
《…………》
『主…………』
審「お二人が、貴方達の一部であるこのお二人を救いたいと云うのは、充分分かっているつもりです、ですが、皆さん見てきたでしょう?
仲間達が折れて、ご兄弟が哀しんでいる光景を」
『…………………………………………』
(そうだ………元からそんな術使えたら、誰だって悲しまないはずだ、なのに………)
審「お話はこれまでです、A水城さん、貴方は本霊の方から時間を制限されて此処にいるのでしょう、今ある時間を、大切にして下さい、鶴丸国永さんは、刀解されるのか、又は別の本丸に移動するかをお選び下さい、それまでは、この本丸で預かっていて良いという政府の判断です」
鶴丸「《はい………》」
_________
『ごめんなさい!私が、貴方達に期待させるようなこと言ったせいで………!!』
《いいえ、Aのせいでは無いわ、其れよりも、私達を元気付けようとして、咄嗟に思いついた提案を上げてくれたことに、とても感謝しているの、有り難う》
鶴「俺も………ごめん、何もしてやれなくて……」
鶴丸「なーに言ってんだ!いいんだよ!」
『鶴丸は、もう決まっているの?どうするのか……』
鶴丸「んー?一応、刀解されるつもりではいる」
《………それ、私が折れちゃったから?》
『A……』
鶴丸「おれは、お前の居ない本丸なんて御免だからな」
《……………………私は、もう数時間しかここに居られない、だから、私がいる間に、まだここに居るって思わせてやるから》
鶴丸「ははっ!やってみろ!」
《私と見た光景がまだ見れるよ?》
鶴丸「お前とじゃなきゃ意味がない」
《まだ美味しい茶菓子が食べられる!》
鶴丸「お前がいなきゃ味も感じられない」
《兄様と会えるかもしれない!》
鶴丸「会いたくないな」
《驚きを求められる!》
鶴丸「お前が止めてくれないとやだ」
_数時間後_
《駄目だ手強い……………………》
鶴丸「お前と一緒がいい」
《っ…………ぁ…………》
鶴丸「A………?」
身体が、どんどん薄くなっていく………。
やがて、鶴丸の手は空を切り始めた、
《早すぎだよ………でも、これが最終兵器》
鶴丸「っ…………A!!!」
〘有り難う、だ〜いすき!!〙
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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時