白の鶴と黒の姫弐【鶴丸国永】 (ページ23)

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丗ページ23

※本編覆すようなシーンあり

『……！？』

はたまた後ろから腰を引かれ、後ろから抱き締められるその腕は、何処か安心するものだった、

『鶴……………』

鶴「お前が【鶴丸国永】だってんなら、Aに執着するのも無理はねぇよ、だけどな、こいつは【俺】のA水城だ、誰にも渡さねぇ」

抱き締める力がほんの少し強くなる、

『鶴丸国永、貴方を騙したこと、本当に申し訳ないと思っているの、だから………「なら」…？』

鶴丸【なら、お前は俺のところに来てくれよ】

鶴丸国永は両腕を広げた、とても、悲しそうな瞳で、

『…………っでき、ないよ………今の私の夫は、ここに居る鶴丸国永なんだから……』

鶴丸【………………………………お前も、なのかよ……】

『ぇ……？』

鶴丸【お前も！俺を置いて、何処かへ行くのかよ！？【彼奴】と同じように、俺の愛していた彼奴みたいに！！】

《置いて行ってなんて、ないよ》

鶴丸【は…………】

《ごめんね、【鶴】、先に行っちゃってでも、迎えに来たんだから感謝してよね》

振り返ったその先には、〘A水城〙が立っていた、

『貴方は私の………』

《本霊じゃないよ、分身の欠片の一人、あなたと一緒、だけど本霊さんに頼んで、鶴を迎えにこさせてもらったの》

鶴丸【俺を……迎えに………】

スゥ……と、鶴丸国永の纏っていた黒い気は消えていった、

鶴丸「本当か………？じゃあお前は…………」

《正真正銘、貴方と過ごしていたAよ》

鶴丸「っ〜〜〜〜！……なぁ、お前に触れられるか？」

《…………うん》

鶴丸「っ！A、会いたかった……！ごめん、あの時、お前を、助けてやれなくて……！本当に……ごめん……！」

鶴丸国永は、A水城をもう逃さないと言わんばかりに、力強く抱きしめた、

《もう、そんなに謝らないでよ、大丈夫、こうして、また会えてるんだから、ね？》

鶴丸「あぁ……」

『…………ねぇ、貴方達、刀解されるつもり……？』

《？えぇ……そのつもりだけど………》

『A、貴方の破片を見つけてまた復元すれば、また、二人でこっちにいられると思うのだけど……』

《え……いや、そんなの、並大抵の審神者が出来る術じゃないよ……》

『ふふ、大丈夫、家の主は、優秀だから、ね？鶴』

鶴「嗚呼！…………………で、おーい、お前らー、そろそろ起きろー」

波「いってー」

三「おい鶴丸よ、じじいは労るものだぞ」

厚「ったくもー」

さて、我が本丸に帰るとしますか！